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同日夕方、計画どおり新野記者が取材の建前で岡田更生館を訪れる。このとき、施設職員は大慌てで汚い食器など施設の実態を怪しまれる可能性のある要素を隠し、収容者たちを整列させた。
その後、新野は首尾よく大森に接触。彼から「クロ」を示すサインを受け取ると、傘でコツコツと床をつき承知した旨返答し、施設を後にする。
新野が去って1時間ほど経過した20時過ぎ、施設が就寝の時間になると、大森はこっそり部屋を抜け出し館内を探索する。そこで目撃したのは、もはや骨と皮しか残されていない痩せこけた人物や、瞳孔が開き弱々しく呼吸をする瀕死の収容者たち。
ナチス・ドイツの強制収容所さながらの光景に大森はショックを受ける。
脱走を試みるが⋯
潜入2日目の2月17日朝、本来であれば、この日の正午に川又検事正が大森と小西を救出に来ることになっていたのだが、施設の悲惨な実態を目の当たりにした大森は、脱走を試みた人間がどんな目に遭うのか検証しようと画策する。
小西は事件が特ダネであることから、あと1週間ほど潜入期間を延長しようと反対したが、実情に耐えかねていた大森が押し切り、小西とともに正面入り口に向かって脱走を試みる。