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「残されたあの子はどうするの?」
母は病院に毎晩泊まり込み、僕が何も食べずにいると「食べないとダメよ。残されたあの子はどうするの?」と必死に叱ってくれました。
娘もお見舞いに来て、「パパだけでも生きていてくれて本当に良かった」と言ってくれました。僕は娘を抱きしめながら、大つぶの涙を溢れさせて泣きました。
僕は車の運転が少し荒く、速度オーバーすることがあり、娘に「スピード出しすぎ!」とよく怒られていました。
今でも、あのとき娘を無理にでも起こして3人で出かけていれば、と考えてしまいます。残した娘が心配で、スピードを出しすぎた結果の事故だったからです。
娘は当時8歳でした。
突然の「母親の死」が本当の意味で実感できていなかったのかもしれません。娘は妻の葬儀では一切涙を見せませんでした。しかし、それでも娘の心には取り返しのつかない大きな傷を作ってしまったのだと思っています。