幼い命を奪う残虐な事件が後を絶たない。鍋の中に6時間立たせ続け、顔を殴るなど暴行を加えて5歳の女児を“虐待死”させたのは、実の母親とその内縁の夫だった――。
なぜ残酷すぎる児童虐待は起こってしまうのか。ママ友や内縁のパートナーに洗脳され実子に手にかける親、初孫を殴り殺した祖母…週刊文春が報じた“児童虐待事件の真実”をまとめました。
富田林 46歳祖母「2歳孫虐待死」の裏に「鶏卵大手専務」内縁夫と溺愛息子
周囲を板で覆われた高さ88センチ、奥行91センチ、幅124センチの“檻”。朝食も与えられずに閉じ込められた女児は、室温が徐々に上がる中、やがて泣き叫ぶ力も無くなり、衰弱していった――。
福岡5歳児餓死 皮下脂肪1ミリに追い込んだ“ママ友”洗脳LINE
碇利恵(いかりりえ)(40)の三男・翔士郎ちゃんは、痩せ衰えた体を前屈みによろめかせると、リビングの床に頭をぶつけてうずくまった。
「ママ、ごめんね……」
5歳児がか細く絞り出した、最期の言葉だった。
福岡5歳児虐待 洗脳母が拘置所で「息子が夢に出る」
「こっちに来ませんか」
2016年4月。3児を育てる碇(いかり)利恵(39)は、周囲から浮いていた巨躯の母親に声をかけ、ママ友の輪に誘った。その春、子供を同じ幼稚園に転入させてきた赤堀恵美子(48)だ。それが地獄の始まりだった。
「預けると痣が…」介護職の祖母はなぜ3歳の孫を虐待死させたのか
「食事の前に水をガバガバ飲んだから注意はした。だけど、頭を殴ったかどうかは覚えていません」
3歳の孫に暴行を加えて死なせた祖母は、警察の取り調べに対し、こう供述しているという。だが、飲食店内の防犯カメラには、げんこつで頭を殴る様子が克明に映されていた。
埼玉5歳児虐待死 同居女性は失踪 床下から別人の骨が見つかった
埼玉県で実母と二人の同居人が5歳児を虐待死させ、床下に埋めた事件。現場の民家には以前、“主犯”の女の親族がいたが、一人は死亡、二人は行方不明となっていた。“魔窟”で営まれていた異様な集団生活の謎を追う。
埼玉5歳児遺棄 3人のシングルマザーに寄生した54歳女「戦慄の洗脳」
都内に住むシングルマザーのA子さんは、そのニュースを見て息を飲んだ。
3月5日、埼玉県本庄市で民家の床下から柿本歩夢くん(5)の亡骸が見つかった死体遺棄事件。実母の柿本知香(30)と共に容疑者として名を連ねる“内縁夫婦”の石井陽子(54)、丹羽洋樹(34)の2人とは、逮捕の約10日前に都内で再会したばかりだったからだ。
埼玉5歳児「床下遺棄」事件 34歳男と54歳女の内縁夫婦に“叱責支配”された親子、そして消えた老婆
座敷席の上座に陣取る丹羽洋樹(34)は、ラーメンを頬張りながら、真向かいに座る歩夢くん(5)を執拗に責め立てていた。正座させられた歩夢くんは、頼んだチャーハンに手をつけることを許されず、黙って俯いたまま。やがて隣に座る母親の柿本知香(30)がスマホを向け、その様子を無言で撮影し始めた――。
岡山5歳“鍋虐待”死 内縁夫の“二重家庭” 本妻の告白60分
女児を鍋の中に6時間立たせるなど虐待を続け、死亡させた母親と内縁の夫。内縁夫は23年前、15歳で父となった。男は3年前、シングルマザーと不倫し、二重家庭を持つ。そして連れ子の女児に「楽しい時間が始まる」と暴行を始めた。本妻が明かす男の正体とは。
埼玉中3暴行死“虐待の10人家族” 金髪内縁夫と9年前の同居人変死事件
埼玉で8人きょうだいの長男が死亡した事件。痩せ細った15歳は頭に激しい暴行の痕があり、肋骨など複数の骨が折れていた。さらに内縁の夫が牛耳る大家族の過去を辿ると、顔に青アザがあった同居人も“変死”していた――。
熱湯虐待 母が息子の死 直後に開いた自分の誕生会
――あんたが(家に)おる時に亡くなってたんちゃう?
「……」
――可能性はあるよね?
「ないです。ないから」
事件後、殺人関与を疑う知人に母親はこう語った。
「正直、おれへんからね。私が(刑務所に)入ることはないんですよ」
3歳児“熱湯虐待男(24)”と母は葬式で“恋人つなぎ” 「1万円でこの子を買い取って」
世間を怒りと悲しみの渦に巻き込んだ大阪の3歳児殺害事件。シングルマザーの家に入り込み、息子に熱湯を浴びせた無職の男を母親はかばい、「子どもが欲しい」とも。周囲の証言からは2人の奇妙な関係が次々と――。
3カ月女児虐待死 祖母が語る「入り婿DVと娘の罪」
「今までしてきたこと、本当の現実は本人(娘)がよく分かっているし、私も分かってるつもりではいます。ただ、やってしまったことに対して、それはもう、消せないことなので……」
幼い孫を亡くした祖母は、自分の娘が犯した罪について、そう声を震わせた。
「育児マンガのカリスマ」“連れ子”を暴行死させた 年収1000万IHI社員
「隆太郎くんはみんなの太陽だった。名前を呼ぶと、いつでもニコッと笑うんです。ご近所さんも『りゅうちゃん、りゅうちゃん』って可愛がって。なんで豊洲に行ったのか、あんな悲惨な目に遭わなければいけなかったのか。ここにいれば、どんなことがあってもみんな助けてくれるのに……」
〈福岡 田川〉一歳児エアガン夫「殴る蹴る踏む」の凄惨暴力
わずか1歳4カ月でこの世を去った男の子。その身体には頭から足まで数十カ所、エアガンで撃たれたと見られる傷跡があった。傷害容疑で逮捕された夫婦はいかなる人物だったのか。今回初めて取材に応じた妻の実父と親友の証言から修羅場の詳細が明らかになった。
source : 週刊文春