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【特集】徹底追及 統一教会問題

「週刊文春」編集部

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 昨年7月の安倍晋三元首相銃撃事件に端を発し、議論が続く「旧統一教会問題」。岸田文雄首相は旧統一教会との“断絶”を宣言したが、解散請求は実現されないまま。さらに教団トップの韓鶴子氏は日本に“賠償”を求める発言をするなど、解決への道は程遠い。この問題が長期化する背景には一体何があるのか。「週刊文春」が総力特集した記事を振り返る。

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山上徹也は統一教会母の面会と手紙を拒否していた

 

〈奈良地方裁判所 山上哲也被告公判前整理手続様〉

 

 粘着テープで梱包された段ボール箱が奈良地裁に宅急便で届いたのは、6月12日の午前11時15分頃のこと。差出人の欄には東京都内の住所と名前が書かれ、宛先には“てつ”の漢字が間違えられた山上徹也被告(42)の名前が記載されていた。

 

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韓鶴子「日本からの給料2.5億円」証拠文書入手

 

 小誌の手元にある〈US Tax Report〉と題する35枚にわたる文書。米国内国歳入庁に提出された税務申告書だ。提出者の名前は〈HAK JA HAN〉。統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の韓鶴子総裁(80)である。この文書を紐解くと……。

 

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【動画・写真多数】5月7日統一教会「合同結婚式」潜入レポート 日本人は約550人が参加、約2600人の新郎新婦が集結

 

 5月7日、韓国北部の京畿道加平で統一教会(現・世界平和統一家庭連合)が合同結婚式を開催した。教団発表によると、式にはオンラインを含め世界150カ国から1万6000人が参加。会場となった教団施設「清心平和ワールドセンター」には日本人約550人を含む、約2600人の新郎新婦が集まったという。

 

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〈告発スクープ〉統一教会“解散セズ”岸田首相裏切り 質問権行使により3月にも解散請求と見られていたが…

 

 統一教会との関係断絶を宣言し、史上初となる質問権行使にも踏み切った岸田首相。国民の8割は教団の解散請求を支持していた。それから約半年。統一地方選や補選の裏側で実は今、事態は大きく変わってきている――。

 

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統一教会“韓鶴子カジノ疑惑”元教会長の告発「日本人信者が現金を運んだ」 12億円リスト

 

 崇高な理念を実現するため、日本人信者たちは現金を抱えてラスベガスへと向かった。だが彼らの献金は教団幹部のギャンブルに溶けた――。「解散命令請求」待ったなしの統一教会“最大の暗部”を元教会長が告発する。

 

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岸田派の馬場成志参院議員、安倍元首相側近の高鳥修一衆院議員も統一教会系団体に後援会を作ってもらっていた

 

 ここに1枚の写真がある。「気を付け!」の姿勢でピンと背筋を伸ばす黒いスーツ姿の男性。左胸には真紅の花が挿してある。2013年5月、自民党参院議員の馬場成志氏(57)である――。

 

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韓鶴子ご一行 ラスベガスカジノで「64億円豪遊」文書入手

 

 アメリカ南西部ネバダ州の砂漠地帯。夜通しネオンが煌めくラスベガスは世界最大級のカジノ都市だ。金と欲望が渦巻くこの眠らない街は、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と浅からぬ縁で結びつく――。

 

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暗い気持ちを吹き飛ばしてくれるもの

 

 ネガティブな出来事に暗い気持ちになることは何度もあります。そんな時、再び、やる気を取り戻させてくれるのが、記者たちです。今週号では、新人が“書きデビュー”しました。新入社員のSさんが初めて原稿を書いたのです。

 

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「政策協定は数十人いる」自民党を恫喝する統一教会の“断末魔”

 

 支持率低下に歯止めがかからず、重要閣僚も更迭。危険水域に入った岸田政権は、統一教会問題という元凶を取り除くべく、解散命令請求に舵を切った。教会側は猛反発。事態は岸田首相VS統一教会の全面戦争に突入した――。

 

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勅使河原アポなし訪問 被害者の告白「長男は焼身自殺した」

 

「外へ出たら、すぐ近所にある息子の家の庭から煙が立ち上っていたんです」

 

 悲劇は一昨年5月に起きた。ボクサーのファイティングポーズのような姿勢で全身が真黒に焦げた遺体は損傷が激しく、DNA鑑定で身元が確認されるまで1週間を要した――。

 

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愛する人を統一教会に奪われて 信者家族の告白 第3回

 

 今年35歳になる娘が理系の大学を卒業する間際、指導教授が斡旋してくれた就職を断わると言い出したことが、異変の始まりだった。教授は「もしかすると、悪い宗教に入っているかもしれません」と両親に告げた。それが統一教会だった。

 

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愛する人を統一教会に奪われて 信者家族の告白 第2回

 

 B家は、両親と娘2人の4人家族。長女が統一教会(現・世界平和統一家庭連合)に入信したのは、短大を卒業して就職した20歳のときだ。すぐに会社を辞めて献身(統一教会の仕事をすること)した長女は、家を出て共同生活に入り、霊感商法に従事した。長女本人が語る。

 

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愛する人を統一教会に奪われて 信者家族の告白 第1回

 

 A家は、関西で会社を経営する父と母、長女、長男、次女という家族構成。入信した次女を取り戻すまでの道のりを、両親と長女が振り返った。

 

 長女「妹は、池袋の駅で原理研究会に声をかけられました。大学に入って上京したばかりでした」

 

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会見中止を要求された統一教会「二世」の告白 両親の洗脳、精神病院入院、“脅迫”

 

 約6年前、彼女は両親に向け、遺書を書き上げた。

 

〈私が死んだのはお前らのせいだ でも大好きだったことも嘘じゃない 悔しい悔しい 悔しい 生きていたかった 愛し愛されたかった〉

 

 自宅の祈祷室に掲げられた創始者の写真と向き合い、土下座を繰り返した幼少期。苦海を彷徨った日々の記憶がありありと脳裏に蘇る。彼女は〈さようなら〉と結語を綴り、ペンを置いた。

 

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産経新聞が載せた「合同結婚式」応援広告

 

〈私たちは“国際合同結婚式”を応援します〉

 1992年8月12日、産経新聞の紙面にこんな意見広告が掲載された。韓国のソウルオリンピックスタジアムで統一教会による合同結婚式が大々的に開催されたのは、その13日後、8月25日のことである。

 

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【検証】朝日新聞と統一教会

 

 朝日新聞の統一教会報道に厳しい声が広がっている。8月3日には、元朝日新聞紙面審議委員で思想家の内田樹氏が、〈今回の統一教会報道の弱腰が祟って400万部割れも時間の問題でしょう。〉とツイートし、朝日新聞OBも同様の声をあげた。さらに批判の意思表示として〈#さよなら朝日新聞〉というハッシュタグまでが拡散した。その朝日新聞と統一教会の関係を調べてみると……。

 

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中傷デモ… 元文春記者・石井謙一郎「30年の闘い」

 

 2011年の秋。ビラには〈「週刊文春」記者・石井謙一郎氏の素顔〉の見出しが躍り、〈全くの偽善者と言わざるを得ない〉と結ばれていた。だが、小社の前で抗議デモに参加していた統一教会信者たちは“不倶戴天の敵”の顔を知らない。当の石井氏(現フリーライター・61)は差し出された自身の中傷ビラを受け取り、悠然と出社していた。

 

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統一教会との30年戦争

 

 安倍晋三元首相を暗殺した山上徹也容疑者の犯行動機を巡って、注目を集めることになったのが統一教会(2015年に世界平和統一家庭連合に改称。以下、統一教会と記述します)です。実は、この統一教会、「週刊文春」にとって、因縁のある宗教団体です。

 

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【統一教会vs週刊文春の30年】合同結婚式、洗脳、文春包囲の断食デモ…ベテラン記者が見た“信仰の恐ろしさ”

 

 安倍元首相暗殺をめぐり、注目を集めている統一教会。実は週刊文春とは30年前から浅からぬ因縁があり、社屋をデモ隊に囲まれたこともありました。一体何が起きていたのか。

 

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統一教会 vs.「週刊文春」 取材班はサタンと呼ばれ、信者が会社を包囲

 

 安倍元首相暗殺をめぐり、注目を集めている統一教会。実は週刊文春とは30年前から浅からぬ因縁があり、社屋をデモ隊に囲まれたことも。取材記者や元信者らの証言をもとに、この組織が抱え続ける問題について検証する。

 

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統一教会報道、朝日新聞は出遅れたのか

 

 朝日新聞の知人がこう嘆いていました。

「統一教会報道に腰が引けていると、読者から厳しい声が出ている」。

 

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日テレ高視聴率でもフジが統一教会を報じない理由

 

「日本テレビが教団と政界との関係に斬り込んで高視聴率を取っているのに、うちは殆ど報じていません」

 フジテレビ局員は、そう溜め息を漏らした。

 

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内部告発者“第一号”が「私はメッタ刺しにされた」 文鮮明を告発直前、坊主頭の男に刃物で…

 

「あの日、私はいつも通り自宅マンションに帰ろうとしたのですが――」

 そう重い口を開くのは、「世界日報」の元編集局長で、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)本部の広報局長も務めたA氏だ。

 

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ワイドショーと旧統一教会問題 宮根誠司が私の心を代弁した!?

 

 こちとら霊感商法に合同結婚式で大騒ぎの時代をリアルタイムに知ってるから、与党政治家が旧統一教会との関わりを「何が悪いのかわからない」と言うなんてビックリしすぎて目の玉飛び出るし、『ゴゴスマ』(TBS系)見ていたら山口真由が「(旧統一教会問題を扱うのは)今、なのか?」とか言い出したのもびっくりで、林先生じゃないが「今でしょ!!」と叫んだ。

 

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ニュースサイト「日刊カルト新聞」によると(毎日新聞)|能町みね子

 

 私が今回驚いたのは、これを報じた毎日新聞ウェブ版の記事でした。

 この報道については、「旧統一教会問題に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏が主筆を務めるニュースサイト『日刊カルト新聞』によると」という断り書きが頭についていたのです。

 

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「そもそも論」がない

 

 なぜ旧統一教会と自民党の関係は清算されるべきか。朝日が17日朝刊に載せた原彬久(よしひさ)東京国際大学名誉教授のインタビューは、その「そもそも論」に正面から切り込む。

 

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source : 週刊文春

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