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異性を惹きつけるための「フェロモン体操」

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慶應野球部快進撃の裏側

 こうした話を聞いて、はたと思い出したのが、1995年に突然快進撃を遂げた慶應義塾高校野球部を取材した時のことだ。

 神奈川県大会で春夏続けて準優勝した慶應の練習を初めて見た当時、一瞬、「オカマか」と思わされた。スクワットをする選手たちが、両太股の内側をくっつけたまま、内股で屈伸していたからだ。

 これは前述の内転筋を鍛えるトレーニングだった。

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 両腕を前につきだし、手のひらを開閉する握力トレーニングも、腕を内側にひねり、手の甲と甲を向き合わせて行う。

 また、グラウンドを動物のように四つん這いで走る。こうして普段使わない内側の筋肉を鍛えて、短時間の練習でチームは快進撃を始めたのだ。

73歳が2時間に3回射精するには……?

 インナーマッスルを鍛えるトレーニングを、前出の寺門氏は「体の重心を中心に揃える、体幹を支える訓練」と言う。フィギュアスケートの浅田真央に隆々とした筋肉がついていないのに、力強くしなやかにリンクを滑るのは、体の軸が強いからである。

 また、空手家と話すと、「駒を回す」という表現を使うことがある。これは髪の毛の先から爪先まで、すべて体の軸を大切にして闘えというものだ。

©iStock.com

 そして、「ケツの穴をギュッと締めろ」というのである。

 現在、芦原氏は寝たきり老人の足首を動かすよう訓練して、歩行を可能にするなど、老人たちの治療にいそしむ。

「足を鍛えて寝たきりにならない体づくりをすれば、寿命は延びます。それは精力にも繋がり、73歳で2時間に3回射精できる人もいるんです」

 足首の固さは、骨盤の動きの固さの現れという。まずは自分の足首の具合を把握し、第2の青春は、肛門をギュッと締めることから始まるのである。

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