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2019年M-1・全員インタビュー なぜ“神回”になったか

からし蓮根が振り返るM-1 「カオスすぎた」上沼恵美子さん突然の“和牛説教事件”

からし蓮根が振り返るM-1 「カオスすぎた」上沼恵美子さん突然の“和牛説教事件”

漫才師・からし蓮根インタビュー#2

2020/04/12
note

伊織 思っていたよりも高かったですね。それにちょっと驚いた感じでした。

――でも優勝候補とまで言われていたわけですから、その勢いに乗ったろうというような気持ちもあったわけですよね。

青空 十分、ありましたけれど。

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――けど?

からし蓮根の得点は「639点」。すゑひろがりずを抜いて暫定3位になった ©M-1グランプリ事務局

青空 本番になったら、もう、邪魔せずに行こうと。中盤以降も、いつもと違うなと思いつつ、残り何十秒かでめちゃくちゃおもしろくなるわけでもないんで。それはもう何十回もやってるネタなのでわかる。なので、ちゃんとやり終えようとしか思えませんでしたね。

上沼恵美子さん突然の“和牛説教事件”

――2人には点数発表のあと、さらなる修羅場が待ち構えていました。最高の「94点」を付けた審査員の上沼さんが、からし蓮根を「初々しい」と賞賛しつつ、すでに出番を終え2位につけていた和牛を「横柄な感じ」「このステージは僕のもの、リサイタルみたいな」と突然説教し始めるという……。

青空 いやぁ~、なんかすごかったですね。ちょっとカオスというか。

 

――すごかったですよね。なぜ、ここにきて和牛評なのかと。会場のみなさん、どうしていいかわからなくなっていましたもんね。