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2019年M-1・全員インタビュー なぜ“神回”になったか

からし蓮根が隣で目撃「上沼恵美子さんに説教された和牛さんはM-1当日の夜に……」

からし蓮根が隣で目撃「上沼恵美子さんに説教された和牛さんはM-1当日の夜に……」

漫才師・からし蓮根インタビュー#3

2020/04/12
note

伊織 めっちゃ面白かったです。

青空 序盤であれだけ盛り上がって、ミルクボーイさんがそれを超えてきて、その上で、あれだけどかんどかんウケて。大会の流れも、どんどん加速している感じがあった。こんなドラマチックな順番って、普通ないですよね。

「和牛の水田さんが打ち上げに誘ってくれました」

――テレビ収録をすべて終えたあと、青空さんは、和牛の水田(信二)さんと一緒に打ち上げに行ったそうですね。

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青空 見取り図の盛山(晋太郎)さんと、インディアンスの田渕(章裕)さんも一緒でした。

――そういうときは、なんとなく「おまえも行くか」みたい雰囲気になるのですか。

青空 僕は水田さんが誘ってくれました。会場近くの居酒屋で、めっちゃ飲みましたね。

ツッコミの杉本青空(そら)

――どれくらいの時間いたんですか。

青空 2、3時間はいたと思います。始まったのもだいぶ遅かったので、外出たら、もう明るくなっていました。あの朝は土砂降りで、タクシーで帰ったんですよね。

――どんな話になったのですか。

青空 やっぱり水田さんが中心でしたね。来年以降、和牛さんはもうM-1に出ないみたいな話をしていたので。和牛さんって、考えたら、すごいですよね。2015年に初めてM-1の決勝に出てきて、2016年の「ドライブデート」のネタで伝説をつくって。そこから毎年、新しいことに挑戦し続けて、3年連続で決勝に出場して、今回は、敗者復活から勝ち上がって。毎年、「新しいもの地獄」の中でもがいてたらしいです。

2016年~2018年大会まで3大会連続準優勝の和牛。水田信二(左)と川西賢志郎 ©M-1グランプリ事務局

「絶対、出なそうですね」

――見取り図盛山さんの話だと、水田さんからアドバイスのようなものをもらったとか。

青空 そうですね。今まではライバルやったから、そういうの控えてたらしいです。でもこれからは、もっとこうしたらええんちゃうかみたいなのも言ってくれる、と。僕が言われたのは、単純にボケの精度でした。1つひとつの精度を上げていくしかないと。

――和牛はM-1には、もう絶対、出なそうですか。