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2019年M-1・全員インタビュー なぜ“神回”になったか

ニューヨークが振り返るM-1の歌ネタ「じつはダウンタウン浜田さんをいじるボケがあったんです」

ニューヨークが振り返るM-1の歌ネタ「じつはダウンタウン浜田さんをいじるボケがあったんです」

漫才師・ニューヨーク インタビュー#3

2020/04/26
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嶋佐 そこはね、別によかったということはないですけど、まあ、そのことをいろんな方が触れてくれたんで、ありがたかったです。

――変えるべきところと、変えちゃいけないところ。M-1のお話をうかがっていると、そのバランスが本当に難しいですよね。

屋敷 今までは言葉が直接的過ぎたなという反省があったんです。なので、今回は歌にして、言葉もマイルドにして、初めて準決勝の壁を破った。でも、優しくしたぶん、お客さんに僕らの持ち味が伝わらなくなってしまった部分もある。

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「それにしても点が低過ぎるな(笑)」

――知り合いは、幼稚園児の娘と見ていたらしいのですが、ニューヨークがいちばん喜んでいたと話していました。「れいせ~い~」って歌いながら、ずっと嶋佐さんの踊りを真似していたそうです。

屋敷 それ、よく言われるんです。友達の姪っ子も、めっちゃ喜んでくれてたみたいで。

嶋佐 SNSとかでも子どもが踊っている動画が流れてたらしいですね。それは嬉しいですね。

 

屋敷 10年やってて初めてですよ。子供に刺さったのは。そこはびっくりしました。それにしても点が低過ぎるな(笑)。

嶋佐 どうにかならないですかね。トップバッターを低めにつける、みたいな傾向。

屋敷 ただ、塙さんは91点やから。7人の審査員の中では最高点。もう、これからは塙さんだけ信じよう。

嶋佐 あとは……ダメだな(笑)。

――でも、毒のある屋敷さんをもっと見たいとあれだけ周りに言われると、今後のM-1は、また考えちゃいますよね。

屋敷 そうなんですよ。なので、それでスベったら、責任取ってくれよとは思ってます(笑)。言った人、みんな覚えているので。

 

(【続き】ニューヨークが明かす「M-1は準決勝まで1円も入りません。決勝のギャラは……」 を読む)

写真=山元茂樹/文藝春秋

ニューヨーク/嶋佐和也(ボケ担当)と屋敷裕政(ツッコミ担当)のコンビ。嶋佐は1986年5月14日山梨県出身。屋敷は1986年3月1日三重県出身。東京NSC15期生で2010年結成。

M-1では2015年、18年に準々決勝、16年、17年に準決勝進出。19年に初の決勝で10位に。

YouTubeでニューヨーク Official Channel更新中(https://www.youtube.com/channel/UCS17iKEInkBuHkxtEcCnTTQ

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