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2019年M-1・全員インタビュー なぜ“神回”になったか

ニューヨークが明かす「M-1は準決勝まで1円も入りません。決勝のギャラは……」

ニューヨークが明かす「M-1は準決勝まで1円も入りません。決勝のギャラは……」

漫才師・ニューヨーク インタビュー#4

2020/04/26
note

 

屋敷 ただ、1つ、言わせてもらってもいいですか。準決勝のライブビューイング、全国、あれだけの会場でやって、しかも大盛況やったらしいんです。

嶋佐 あの金は、僕らにもちゃんと入ってくるのか。

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屋敷 入ってこんやろ。入ってきてなかったもん。

嶋佐 ライブビューイングのぶん、ゼロ? やばいな。どこに行ったんだ、あれ。

屋敷 吉本はM-1で稼ぎ過ぎやろうという問題があるんですよ。

 

M-1準決勝までは0円、決勝のテレビギャラは……

――でも、M-1はあくまで大会で、自らエントリー料を払って出場しているので、出演料がないのが当然なんじゃないですか。「出演者」ではなく「出場者」なわけですから。その認識は間違っていますか。

屋敷 決勝はテレビギャラが入っていました。4万円かな。本番後の打ち上げの様子もギャオで配信されたので、そのぶんのギャラも2万円くらい入ってましたね。ただ、準決勝までは1円も入ってません。

――やはり、そういうもんなんですね。

嶋佐 問題ありだな、ライブビューイングは(笑)。

――M-1への感謝で締めるのではなく、最後も、そうやって噛みつく。そこが2人の魅力ですね。

屋敷 断トツのビリで、真面目にM-1のこと振り返ったら、カッコ悪いじゃないですか。

嶋佐 そら、こうなりますよ。

――でも、もともと他のコンビとは少し温度差がありますよね。

嶋佐 M-1にすべてをかけます、みたいなことは、あんまり言いたくない。M-1の前に芸人なんで。ヘラヘラしてたくてやってるんで。

 

写真=山元茂樹/文藝春秋

ニューヨーク/嶋佐和也(ボケ担当)と屋敷裕政(ツッコミ担当)のコンビ。嶋佐は1986年5月14日山梨県出身。屋敷は1986年3月1日三重県出身。東京NSC15期生で2010年結成。

M-1では2015年、18年に準々決勝、16年、17年に準決勝進出。19年に初の決勝で10位に。

YouTubeでニューヨーク Official Channel更新中(https://www.youtube.com/channel/UCS17iKEInkBuHkxtEcCnTTQ

ニューヨークが明かす「M-1は準決勝まで1円も入りません。決勝のギャラは……」

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