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コンタクト用目薬って?

 2つ目の流行は、「ビタミンA入りの目薬」です。これを日本で初めて発売したのは、日用品で有名なライオンだとされています。同社が洗剤などで培った界面活性技術により、脂溶性の【ビタミンA】が水溶液中で分解されないように安定化させて目薬に使用することができるようになりました。ビタミンA入りの目薬は2016年頃から増え始め、他社からもビタミンA配合の目薬が登場するようになりましたが、ライオンはさらに2018年、国内初となるビタミンA配合のコンタクトレンズ用目薬「スマイルコンタクトEXひとみリペア」を発売しました。

 ビタミンAは、主に乾き目に効果があるとされます。ビタミンAが角膜を良好な状態にするヒアルロン酸やムチンの産生を促すことがわかっており、実際に目の乾燥を感じる人を対象とした日本国内の臨床試験も報告されているのです。ただ、世界的に見ると、ビタミンAの点眼による効果はまだ研究途上であり、報告されている論文数も多くありません。医療用の点眼薬にビタミンA入りはまだありませんので、これも市販薬ならではのユニークな商品といえます。

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 3つ目の流行は、コンタクトレンズ用目薬の使用成分の増加です。今までのコンタクト用目薬は、人工涙液を中心とする商品がほとんどでした。たとえば、ピント調節機能のある【ネオスチグミン】という成分の入ったコンタクト用目薬は探すのが難しかったのです。ところがここ数年、コンタクト用目薬にも、裸眼用の目薬並みに成分が使われるようになり、商品選びの幅が広がりました。なお、「コンタクト用の目薬は裸眼には使えない」と誤解されている方を店頭でよく見かけますが、コンタクト用は裸眼にも使うことができます。コンタクト用目薬は、“コンタクト装着時も使える”という意味なのです。