昨今のサウナブームを巻き起こすキッカケとなったドラマ『サ道』。現在、新シリーズの『サ道2021』が放送中。撮影現場である上野の「サウナ北欧」を訪れ、ナカタアツロウを演じる原田泰造さん、偶然さんを演じる三宅弘城さん、イケメン蒸し男を演じる磯村勇斗さん3人のメインキャストと、長島翔監督、プロデューサーで文春オンラインで「サウナ人生、波瀾万蒸。」を連載中の五箇公貴さんを交え、ドラマの撮影秘話からそれぞれのサウナへのこだわりなど、サウナトークをしてみました。(全3回の1回目。中編後編を読む)

左から、磯村勇斗さん、三宅弘城さん、原田泰造さん、長島翔監督、五箇公貴プロデューサー

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「あっ、これ気持ちいい!」とサウナにハマった

五箇 『サ道』はサウナ好きの人たちで作ろうというアイデアが我々の中であって。役者さんはもちろん、監督、脚本、音楽をはじめ制作スタッフ全員サウナ好きで固めようと。でも、磯村君に関しては、サウナは初心者だった。

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磯村 そうです。僕はそれこそ『サ道』のシーズン1からなんです。それまでは、むしろ水風呂が苦手で入らなかったクチ。でも、『サ道』に出演するにあたって「ととのう」ってどういう世界なのかを知りたいと思い、無理矢理、強引に入るようになって。そこから、「あっ、これ気持ちいい!」とハマっていきました。というか、ハマりやすかったんだろうと思うんです。もともとスーパー銭湯とか温泉とかが好きだったので。

「サ道」の撮影前は、水風呂が苦手だったという磯村さん

五箇 そうそう、それを磯村君のインスタかツイッターで見たんです。ああ、お風呂好きなんだなって。それで長島監督やスタッフとも話して。「磯村君、いいんじゃないですかね」と。

長島 磯村君は男性からも好感を持たれそうだなというのが決め手でした。

五箇 温泉好きっていうのは、出身地と関係があったりする?

磯村 静岡の沼津出身なんですけれど、どうですかね(笑)。まあ、子供の頃から家族と日帰り温泉に結構行ってたんで、わりと日常的ではあったかも。

原田 磯村君、そこからがすごいもん。磯村君にサウナを教えてもらった若手俳優がどんどん出てきて。派閥ができるぐらい。サウナ王だもの(笑)。