昨今のサウナブームを巻き起こすキッカケとなったドラマ『サ道』。現在、新シリーズの『サ道2021』が放送中。撮影現場である上野の「サウナ北欧」を訪れ、ナカタアツロウを演じる原田泰造さん、偶然さんを演じる三宅弘城さん、イケメン蒸し男を演じる磯村勇斗さん3人のメインキャストと、長島翔監督、プロデューサーで文春オンラインで「サウナ人生、波瀾万蒸。」を連載中の五箇公貴さんを交え、ドラマの撮影秘話からそれぞれのサウナへのこだわりなど、サウナトークをしてみました。(全3回の3回目。前編/中編を読む)
◆◆◆
使用済みのマットを常連が番台に…サウナは個性が出ておもしろい
五箇 ここのサウナはちょっと面白いとか、独特だとか、そういうのってありますか? 僕は、サウナ経営者の人生を紹介する「サウナ人生、波乱万蒸。」という連載をやっているんですが、やっぱサウナって経営する人の個性が出ていて面白いなと思ってて。
三宅 独特といえば、埼玉県川口市にある「サウナひろい」はこだわりがありますよね。サウナマットが全部手作りなんですよ。バスタオルみたいなものをミシンで縫ったようなやつで。そのサウナマットの使用済みが溜まると常連の人が番台に持っていくという、そういうローカルルールがあるんですよね。
原田 どういうことですか?
五箇 サウナベンチにバーッと新しいマットが置いてあって。床にはスノコが置いてあるんですけど、みんなそこに投げ捨てていくんですよ、使い終わったサウナマットを。それを常連の人が集めて持って行くんです。
三宅 そして帰りには必ず三ツ矢サイダーをくれるという。
原田 へ~! なんかいいなあ~!
三宅 いいですよ、「ひろい」。銭湯だからお風呂がもちろんあるんだけど、浴場の中にはサウナがなくて。また別の入口からサウナに入るという仕組みで。変なつくりなの。女性の場合は風呂とサウナも一緒になってるんだけど、男性は別。銭湯の番台があって、こっちにサウナの番台があって、向こうも見えるっていう。
五箇 あれ不思議ですよね。
三宅 それでおばちゃんがひとり真ん中にいて。
磯村 昭和ですね。三宅さんぽいです(笑)。
三宅 ああ、もう、完全にそっち派ですから(笑)。いや、もちろんおしゃれなサウナも行きますし、嫌いじゃないです。でもなんかこう、やっぱりあれですかね、うぶ湯が下町の銭湯だったからかもしれないですけど。
全員 あはははは(笑)。