五箇 「休憩」という概念は『サ道』以前は浸透してなかったですもんね。僕も全然わかってなかった。
原田 だって、カツキさん、三宅さんの誘いを断るぐらいだったのに、そこから「ルール」を導き出したって、すごいことですよ。
五箇 カツキさん、本にも書いてますけど、40歳になるまでサウナなんて入るもんじゃないと思ってたと。水風呂なんてもってのほかだと。
原田 監督はどうなんですか? 昔から好きでした?
長島 僕もカツキさんと一緒で苦手でした。温泉とか銭湯とかは大好きで、ほぼ毎週行ってたんです。でもサウナとか水風呂とかって意味がわからなかった。
磯村 わかります。僕もそうでした。
長島 それでも、なんとなくサウナには入るようにはなってたんです。単純に、汗をかくのは気持ちいいものだなって。ただ、水風呂は体質に合わない。そんなことをしたら心臓が止っちゃうだろうと。で、7年ぐらい前だったかな。サウナ付きの銭湯へ行ったとき、サウナに入ったら、おじいさんが「水風呂に入るのかお前は」と。「いや入らないです」と言ったら、「足だけでもいいから、ちょっとずつ入ってみな」と。そこから水風呂というものを意識するようになって。でも、足から上はなかなか入れなくて。で、あるとき、意を決して全身浸かってみたら、なるほど、こういうことかと。そこからはもう一気にハマりました。
原田 水風呂体験はどこで?
長島 どこだったかなあ。「オリエンタル」だったかなあ。めちゃめちゃ冷たい! と思ったんですよね。
磯村 めちゃめちゃ冷たいです、あそこの水風呂は。
五箇 じゃあ、水風呂を覚えたのはカツキさんの『サ道』と出会う前ですか?
長島 前です。とにかく、サウナは水風呂が主役なんだなって、そのときに思いました。いまは外気浴が主役だと思ってますけど(笑)。
共演相手を車に乗せて木更津のサウナへ
五箇 今回、第3話に出演してくれた藤原季節君という役者さんは三宅チルドレンなんですよね。
三宅 チルドレンって(笑)。
磯村 そうなんです。季節君は僕が演じる蒸し男の幼なじみ・リョウ役で、一緒に河原でテントサウナをやったんですが、そのとき、「三宅さんからサウナを教えてもらった」って。
三宅 いやね、彼とドラマで共演したとき、空き時間があったんですよ。移動を含めて2、3時間余裕があった。そうなると僕はもうサウナじゃないですか。
全員 あはははは(笑)。