文春オンライン

連載サウナ人生、波乱万蒸。

「韓国での家業が倒産して、両親は全財産1万円で来日しました」 サウナ「adam・eve」経営者が“タレントのマネージャー”を辞めて家業を継いだワケ

「韓国での家業が倒産して、両親は全財産1万円で来日しました」 サウナ「adam・eve」経営者が“タレントのマネージャー”を辞めて家業を継いだワケ

adam・eve#1

2021/11/13
note
 
女性側サウナ室
 
薬草スチームサウナ
薬草の香りが極上なリラックスをもたらす

「来日して4年くらいたった平成3年のことでした。麻布十番の『韓日館』という焼肉屋さんがあるビルの地下に、女性専用の『サウナEve』というお店を開業させるんです。女性専用でしたので、母が経営をしていました。当時は女性専用のサウナは少なくて、その頃は『ルビーパレス』さん、ロアビル『VIVI』さん(現在は閉店)があるくらいでした。なので、界隈のマダム達からかなりご好評いただいて。その中で奥様方が『家族で来れる所があったらいいんじゃない』というお話をされて、父親も自分が入れるところを作りたかったそうで、じゃあ男性用もということで平成7年に、別々ですが男女が入浴できる『adam・eve』が開業しました。両親は二人とも、今でいうサウナーのはしりです(笑)」

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 麻布十番の女性専用サウナEveから西麻布の男女サウナadam・eveへ、両親は数年で事業を拡大していった。一方で、息子である沢圭は、初めからサウナ事業を継承したわけではなかった。