1ページ目から読む
3/6ページ目
「来日して4年くらいたった平成3年のことでした。麻布十番の『韓日館』という焼肉屋さんがあるビルの地下に、女性専用の『サウナEve』というお店を開業させるんです。女性専用でしたので、母が経営をしていました。当時は女性専用のサウナは少なくて、その頃は『ルビーパレス』さん、ロアビル『VIVI』さん(現在は閉店)があるくらいでした。なので、界隈のマダム達からかなりご好評いただいて。その中で奥様方が『家族で来れる所があったらいいんじゃない』というお話をされて、父親も自分が入れるところを作りたかったそうで、じゃあ男性用もということで平成7年に、別々ですが男女が入浴できる『adam・eve』が開業しました。両親は二人とも、今でいうサウナーのはしりです(笑)」
麻布十番の女性専用サウナEveから西麻布の男女サウナadam・eveへ、両親は数年で事業を拡大していった。一方で、息子である沢圭は、初めからサウナ事業を継承したわけではなかった。