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1年間で260泊した私が選んだ「本当によかったホテル&旅館」50選(2021年4月~6月編)

2022/01/29

genre : エンタメ, , 娯楽

note

6月23日(水)Zentis Osaka(大阪市北区)

https://zentishotels.com/ja/osaka/

Zentis Osaka(大阪市北区)

 Zentis Osakaは、北新地の繁華街に位置しつつ、街の喧噪とは別世界が広がるホテル。館内はスタイリッシュにして落ち着いたトーン。シンプルな色彩は建物そのものや調度品の上質な質感を如実にあらわす。

Zentis Osaka(大阪市北区)

 面積以上に客室が広く感じるのはトーンを抑えているからか。パブリックスペースに設置された洗濯乾燥機が特徴的だったので聞いてみると、オーナーが電力会社でオール電化ホテルとのこと。同じスペースには靴磨きのコーナーまである。

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Zentis Osaka(大阪市北区)

 ディナーは「UPSTAIRZ」にて。鮮魚はシェフの出身地・奄美大島から直送されるとのこと。約7メートルという天井高で開放感に包まれる。

6月29日(火)下田プリンスホテル(静岡県下田市)

https://www.princehotels.co.jp/shimoda/

下田プリンスホテル(静岡県下田市)

 2021年のテーマでもあるプリンスホテル全軒コンプリート、予算と相談しつつも積極的に出向くことに。伊豆・箱根エリアで1軒残っていた下田プリンスホテルへ。カモメをイメージした建物は、故・黒川紀章氏の設計で知られる。

下田プリンスホテル(静岡県下田市)

 ホテル周辺は美しい遠浅の海岸で、晴れていれば大島と利島を望むことができる。展望温泉浴場も太平洋に面していて、横10メートルの一枚ガラス越しに、晴れていれば伊豆七島の島々や洋上から昇る朝日を望めることも。

下田プリンスホテル(静岡県下田市)

 ディナーは、「メインダイニングルーム かもめ」での非日常体験。驚いたのが「旬感沸騰石焼桶鍋」。大きな桶に白菜、水菜、しめじ、エノキといった野菜にかさご、シイラの卵を加えた味噌仕立ての鍋。熱せられた石を投入した瞬間沸騰し、豪快に仕上がる。瞬間的に沸き立つので味噌の香りと湯気が立ち昇り、食欲は増すばかり。冷めたらまた石を投入してくれるので最後まで熱々を楽しめる。