1回できたら、本人はもちろん周りも、仲間が本選で戦っている姿を見たら、絶対に熱が入ると思うんです。目の前で現実に起こってることを見るのと、YouTubeや映像で見るのとでは全然インパクトが違うと思うので。今はまだ他国に比べたら技術的に足らないところもあると思うんですけど、たとえ惨敗しても、とにかく1回目は出場することが重要だと思うんです。その光景を見た人たちが『来年はもっと頑張ろう』と切磋琢磨すると思いますし。結果、数年後に日本がトップ3に入っている可能性だって充分あると思うんですよね。今年は9月に世界大会があるので、サウナシアターで日本予選を7月あたりにやれればと考えています」
サウナに入ってる人は、万国共通で悪い人がいない
ブームといわれて久しいサウナだが、アウフグースや熱波という言葉を口にし、それを求めて施設に行くユーザーはまだ少ないように思える。世界大会が日本で開催されれば、アウフグースが普及する最大の契機になることは間違いないだろう。しかし、越えなければいけない壁もまだ沢山あるという。
「ヨーロッパも最初は60人ぐらいの規模がだんだん100人、200人、300人とどんどん増えていった。コロナ禍が収束すればサウナの巨大化やエンタメ化という現象が出てくると個人的には思っています。そこで将来的に世界大会を日本でやるためには、いろんな人の協力がこれから必要になってくると思います。自前のスタッフでアウフグースをやっている施設ってあんまり多くないですし。ぱっと思いつくのがウェルビー、おふろの国、湯らっくす、あとは神戸サウナ&スパ。そういう施設の皆さんが出張で他の施設に行くケースが多い。アウフグースマスター(熱波師とも言う)の絶対数が少ないんです。