文春オンライン

連載サウナ人生、波乱万蒸。

「スカイスパという名前を提案したら先代は『サウナ白夜でどうだ(笑)』と」 王者スカイスパが100人入れる日本最大級のサウナ室を作るまで

「スカイスパという名前を提案したら先代は『サウナ白夜でどうだ(笑)』と」 王者スカイスパが100人入れる日本最大級のサウナ室を作るまで

スカイスパYOKOHAMA#1

2022/02/18
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 横浜駅のランドマーク、スカイビルの14階にある、スカイスパYOKOHAMA。横浜の港が一望できる開放感のあるサウナ室は、常に湿度が保たれ最高のセッティング。サウナーなら知らない者はいない、人気、実力ともに全国屈指の施設である。そのスカイスパがサウナの歴史を変える大型施設をオープンさせた。それがサウナシアターだ。(全2回の1回目。2回目を読む)

サウナシアター

 類を見ない巨大なサウナストーブに、100人は入れるサウナ室。サウナシアターと名付けられた部屋にあつまったオーディエンスは80余名。さながら劇場で開演を待つかの如くこれから始まるパフォーマンスを固唾をのんで待っている。

 

 照明が落ち、出囃子さながらの軽快な音楽がスタート。アウフグースマスター(熱波師)が入室すると沸き起こる大きな拍手。軽快な動きと共に巨大ストーブ上にアロマ氷、キューゲルを手早く並べ、ロウリュ水をかけていく。たちまち立ち上る蒸気。サウナ室は香りで充たされていく。

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アウフグースマスター(熱波師)のパフォーマンス

 音楽が次の曲に代わると軽快な動きと共にタオルをたなびかせ、観客に熱波を送るパフォーマンスが始まる。サウナストーブの鎮座する壁にはプロジェクターで映像が投影され、音楽とも相まってアウフグースのボルテージはいやが上にも上昇していく。