仮交際と並行しながらほかの男性にもお見合い希望を出し、なんとか数をこなそうと懸命な川上さんだったが、実家の母親はまるで理解がなかった。婚活の様子を報告すると、「そんな年収の人じゃダメね」、「もっとがんばっていい人を見つけなさい」、そう勝手な意見を押しつけてくる。「お母さんが言うほど簡単じゃない」と返しても、「心配だから言ってるのよ」と平行線のまま、結局は母娘ゲンカになってより落ち込んでしまう。

未婚の女友達は相談相手にならない

「いくらお見合いや仮交際をしてもダメになるって、やっぱりつらいわけですよ。自分の何が悪いんだろう、どうすればうまくいくんだろうって、どんどんわからなくなります。カウンセラーからああしろこうしろと一方的に言われるのもうんざりするし、母親には話が通じない。じゃあ自分と同じような未婚の女友達なら相談相手になるかっていうと、これまたそうでもないんです」

 職場の同僚や学生時代からの友人など、川上さんの周囲には同世代の未婚の女性が複数いた。女性同士で気楽に話せるメリットはあったが、一方では彼女たちの言動に違和感を覚えることも少なくなかった。

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 交際相手がいる女友達は、男性を意のままにすることが「自分の魅力」だと自慢する。ブランド品を購入させ、高価なレストランやホテルで散財させ、ケンカになったら土下座で謝罪させる。それでも男性が「好きだ」と言ってくれるほど、自分には女性としての価値があるのだと豪語していた。

 別の30代の女友達は、マッチングアプリで知り合った20代の男性と次々に性的関係を持っていた。「若い男にモテる」、「イケメンに誘われる」と舞い上がり、同世代の男性との婚活に取り組もうとする様子はなかった。

「私もマッチングアプリを使ってたので彼女の状況がわかるんですが、『ヤリ目』の人ってたくさんいるんですよ。女性と真剣に交際したいわけじゃなく性行為が目的、要は簡単にヤラせてくれる女を探しているんです。そういうことをわかって舞い上がっているのか、それとも本気で自分がモテると勘違いしているのか、彼女の話を聞くたびにげんなりしました」

 実のところ川上さん自身、マッチングアプリで出会った人から何度か性行為を持ちかけられた。相手と待ち合わせをし、初対面の直後に「ホテルに行こう」と誘う人もいた。あわてて拒み、逃げるように帰ったが、だからといってマッチングアプリをやめようとは思わなかった。