殺されたのは江東区に住む女性

 平成20(2008)年4月中旬、東京都江東区のマンションの一室に住んでいた女性が、行方不明になりました。同居する姉から捜索願が出されたことで、警察が捜査を始めます。

 マンションに設置された防犯カメラの映像を調べると、女性はマンションから外に出ていないことがわかりました。それなのに部屋にもどこにもいない。まさに神隠しであるとして、メディアで大きく報道されました。

 実際には、女性は怪奇現象に遭ったわけではなく、二つ隣の部屋に住む男に殺されていました。事件直後のニュース報道では、犯人の男が近隣住民としてインタビューされている映像があり、信じがたいことに何食わぬ顔でコメントを残していました。

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 このマンションは、オートロック付きのマンションでした。防犯上の理由からオートロック付きのマンションを選択する人は少なくないでしょう。

 けれども、オートロックの内側に殺人鬼がいた場合は、意味がありません。それどころか、隣の建物の住民や道路の通行人は助けに行くことができません。本当の意味での防犯は、とても難しいものだと考えさせられます。