──単なる団体間の対立ではなく、新生UWF時代からの昔年の恨みがあるわけですもんね(笑)。
長井 あれは良くない時代だったと思いますよ。道場って密室じゃないですか。そこで先輩による理不尽な暴力が認められちゃってるっていうのはホントに良くないと思いますね。練習がキツくてついてこられなくて辞めるのは仕方ないですけど、そうじゃなくてイジメに耐え切れなくて辞めていった子の数がすごかったから。もしかしたら、そのなかにすごい才能を持っていた子もいたかもしれないじゃないですか。
──あの時代に書類選考と入門テストをくぐり抜けてるわけですからね。新生UWFの道場って若い選手ばかりで、大人の先輩があまりいない弊害なんかもあったんじゃないですか。
長井 前田さんが新日本の若手時代、「(山本)小鉄さんのキャデラックの音が聞こえてきたら体が震えた」って話があるじゃないですか。逆に僕ら新生UWFの新弟子は、前田さんのポルシェの音がしたらホッとしてましたもん。前田さんの練習は厳しいけれど、「今日は先輩にイジメられなくて済むな」って。
睾丸がソフトボールくらいの大きさに…
──それはすごい証言ですね。前田さんだって鉄拳制裁のイメージがあるじゃないですか。でも、近い世代の先輩のほうがずっとひどかった、と。
長井 これも今だから言っちゃいますけど、先輩とのレスリングの練習で片足タックルで倒そうとしたら、その先輩に「痛えんだよ、コノヤロー!」って、思いっきり股間を蹴られたんですよ。本当に動けなくなるほどの痛みで。それでも動かなきゃ殴られるからそのまま練習して、なんとか雑用もこなしたんですけど、練習後に自転車で寮に帰る途中、ガタンッというちょっとした衝撃でうずくまるくらい痛くて。翌朝、キンタマがソフトボールくらいの大きさで紫色に腫れ上がってて。
──うわあ……。