「てめえ、休みやがって」とボコボコに

長井 だから東京ドーム大会で、ムエタイのチャンプア・ゲッソンリットとやった時も向こうに合わせてすごい減量して。しかも試合の1~2週間前にヒザの靭帯を大ケガしてるんですよ。そういうひどい状態であれだけやり切ったのは、本当にすごいと思いましたね。

──当時、ムエタイが最強の格闘技って言われていた時代で、しかもUWF初のリアルファイトだったわけですもんね。でも、逆に絶対に尊敬できない先輩もいたという(笑)。

長井 いますね(笑)。僕は練習生時代、高熱が出て動けなくなって練習に行けなかったことがあったんですよ。それで次の日、なんとか動けるようになって道場に行ったら、ある先輩に「てめえ、休みやがって」ってボコボコにされましたからね。

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──理不尽ですね……。

長井 それで「おい船木、お前やってやれ!」って言って、船木さんと僕をスパーリングさせて。船木さんも嫌だったんでしょうね、普通にスパーリングやってくれたんですよ。その張本人が「船木! そうじゃねえよ、やれよ!」って言って。そこで覚悟を決めちゃう船木さんもどうかと思うんですけど(笑)。船木さんに「長井、いくぞ!」って言われて、「ああ、俺はやられるんだ……」って思いながらも「わかりました! お願いします!」って言ったら、もうそこからはボッコボコにされて(笑)。

──スパーリングって寝技ですよね?(笑)。

長井 寝技なんですけどパンチでボッコボコにされて。船木さんが「長井、タックルに来い!」って言うから「はい!」ってタックルに行ったんですよ。そしたらガツンというすごい衝撃が来て、「あれ、どうしたんだろ?」と思ったら、眉間から血がだらだらあふれ出てきて。タックルに行ったらパンチを合わされて、ここがガッツリ割れたんですよ。

──うわ……。