Q 亀山さんの実家はうどん屋! 商売繁盛の秘訣は?
亀山さんの実家がうどん屋と知ってびっくり。大企業のトップで、自分とは別世界の住人だと思っていた亀山さんが、自分と同じような飲食店経営に携わっていたと知って、勝手ながら急に身近に感じてしまいました。どんなご実家だったんですか? 商売繁盛のためにやっていたことは? (42歳・女・飲食店経営)
A 我が家の商売繁盛の秘訣はズバリ長時間労働だね。
うちの親父もお袋もよく働く人で、昼はうどん屋や海の家、夜はレストランやキャバレーで深夜まで、日曜日や正月など世間が休みのときは特に忙しく、年中休みなく働いていた。
住居と店がくっついてたので調理場が食卓だったし、生活と商売が常に身近にあったので、俺も小学生の頃から自然に店を手伝っていたよ。成績が上がるより店が繁盛するのが楽しかったかな。そんな流れで、姉貴もフルーツパーラーを開いて、俺が23歳で始めた商売も麻雀荘やカフェバーだった。家族中が休みなく働いてたので、家内制ブラック飲食企業といったところかな。
そんな俺の経験からいえば、飲食店ほど合理化や拡大が難しい商売はない。味を極めるか、笑顔で接客か、人が休んでる時に働くか、とにかく一生懸命やるしかない。俺もそんな飲食業に限界を感じたから、貯めたカネを使ってビデオレンタル店やITなどの他業種に移ったんだ。
ただ、俺が入った仕事は、一番にならないと報われにくい業種でもある。今はたまたま上手くいってるけど、いくら頑張っても自分より強い大手や外資など、他社との戦いに敗れれば潰れちゃう勝者総取りの世界。そして更に、グローバル化や人工知能やロボット化が進む中で、これからは知恵を絞らないとなかなか生き残れない時代が来ると思う。
それに比べ、人が中心にいる飲食店は、ぼろ儲けとはいかないまでも、やった分だけ商売繁盛できると思うよ。小規模でも独自の味やサービスで頑張れば、「食うか食われるかの世界」より「食わせるだけの世界」のほうが生き残り易いってことかな。
どんな仕事もそれなりに大変だけど、お互いがんばろうね〜!
「○○さんに聞いてみた。」のコーナーでは、みなさまからの質問を募集しています!