盛山 先頭は先頭で、臨死体験をしたと思うほど緊張しましたが、待ったら待ったで、こんなに苦しいんや、と。1番以外は誰の後かということも関係してくるので、考えることも多くなってくる。あそこは壮大なる人間心理の実験場みたいなところですよ。究極の緊張状態にあるので。口数が多くなるやつもいれば、僕みたいに喫煙所ばっかり行ってるやつもいる。芸人の控えスペースだけ映した1時間番組とか見てみたいですね。
リリー とくに4番目のクジが引かれるときは震えてました。
すゑひろがりずは「最高の4番手」だった
――2番手のかまいたちさんが660点、3番手の和牛さん652点と立て続けに高得点が出たあとですね。
盛山 あのときは、めっちゃ焦りました。言ってしまえば、フルコースの序盤でメインディッシュが2皿出ちゃったわけですから。この後、どんな料理が出てきても味気なく感じちゃうんじゃないかって。この順番はやばいやろ、って感じでしたね。
――やはり、4番目だけは避けたいと?
盛山 嫌でした。くじが出てきたときのインパクト、“瞬間最大風速”はあそこが最大でしたね。メンタルのえぐられ方が、やばかった。でも、あの場面、すゑひろがりずさんは「行かせてくれ」ってほんまに言ってた。あそこの場所にいると、心の声が思わず出ちゃうんですよ。
リリー すゑひろがりずさんは「最高の4番手」だったと思います。あそこですゑひろがりずさんじゃなかったら、大会の流れも変わっていたでしょうね。
ニューヨークの松本さんへの「最悪や!」でほぐれた
――いろいろなコンビの方がトップ出番のニューヨークのとき、審査員の松本人志さんが、「笑ってるツッコミが好きじゃない」といった趣旨の発言をし、それに戸惑ったと話していましたが、2人はどう感じていましたか。