昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

source : 提携メディア

genre : ライフ, 娯楽

なぜ豊島将之は藤井聡太に6連勝したのか?【流れゆく水のように 豊島将之竜王・叡王インタビュー 第1章】

「テストドライバーの方が、すごくいい人で! それは記憶に残っていますね。将棋界にはあんまりいない感じの人たちで」

──駒になった車を運転していた人たちですね。スポーツマンみたいな?

「そうですね。体育会系な感じで。スポニチの記者の方々にも、そういうものを感じるときはありますけど。王将戦とかだと」

──リアル車将棋は、ファンがもう一度見たい将棋番組の中でも上位に入っているんですが。

「あっ、再放送されるんですよね?」

※ニコニコネット超会議2021にて4月30日に再放送された。

──豊島先生は車を運転なさるんですか?

「いや、乗らないです。免許も持っていないので」

──『ちょっと車、買ってみようかな?』とはならなかったですか?

「『免許取りたいな』と、その時には思ったんですけどね。結局、取らず仕舞いで」

──棋士は考え事をしながら運転しちゃって危ないと聞きますしね。

「それはありそうですね」

 

多少、抵抗はあった“評価値”の表示

──中継で評価値がリアルタイムに表示されるようになったのは、ニコ生が初めてだったと思うのですが、いかがでしたか? 自分の将棋に評価値が表示されるのは。

最初は多少、抵抗はあった……ですかね

──それは、自分の将棋が機械に評価されることについて? それとも、その評価が自分の考えているものと違うから? どちらなんでしょう。

「どっちも……という感じですね。当時はそんなにソフトも……まあ強いのは強いですけど、間違った判断をしていることも多かったので。けど、評価値って(視聴者には)信用されてますから」

──私も、棋力がないので盲信してしまっていて。数字の力は強いですよね……。

「でも、いいことのほうが多かったと思います。やっぱり。評価値」

──ファンにとってわかりやすくなったから?

「ええ。かなり見る方も増えましたし。それに最近は精度が上がっているので」

──よっぽど違和感のある評価も出ないと。

「そこは昔も……はっきり『間違ってる』って言い切れることは少ないんですけど、実際に進めてみたらどうだったのかな? という感じでしたかね」