河野太郎 外相
「トランプ氏が恒久的な和平合意の促進への強固なコミットメント(関与)と二国家解決への支持を表明したことは評価する」
産経ニュース 12月7日
各国の首脳がトランプ大統領の決定に批判的な声明を発表する中、河野太郎外相は「評価する」とのコメントを発表した。なお、同時に「トランプ氏の発表を契機に中東和平をめぐる状況が厳しさを増したり、中東全体の情勢が悪化し得ることを懸念している」とも語っているが、評価してるの? 懸念してるの? どっち? 日本の立場ではトランプ氏の意向を批判できないということなのだろうか? 菅義偉官房長官は7日の記者会見で「当事者間の交渉により解決されるべき」と明言を避けた(テレ朝news 12月7日)。安倍晋三首相はこの問題についてコメントは発表していない。
なお、河野外相はトランプ氏の宣言の余波で8日から予定されていたサウジアラビア訪問をとりやめた(産経ニュース 12月8日)。
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李容浩 北朝鮮 外相
「フェルトマン事務次長同志の平壌訪問を、もう一度熱烈に歓迎します」
FNNニュース 12月7日
北朝鮮関連の情勢に動きがあった。国連のジェフリー・フェルトマン事務次長(政治担当)が5日午後、北朝鮮に到着。7日、李容浩(リ・ヨンホ)外相との会談が行われた。
李氏は今年9月に「(おそらく)史上最大の水爆実験を、太平洋上でするのではないか」と発言、アメリカの横暴を許す国連は、役割を果たしていないと痛烈に批判していた人物。その一方で、国連に「対話したい」と打診も行っていたという。
フェルトマン氏は米国の元外交官で、国連の政治部門のトップであり、国連で最も高位の米国人。国連高官による北朝鮮訪問は2011年10月以来6年ぶりとなる。2017年に入ってから、民間レベルで北朝鮮との接触を行っているニューアメリカ財団のスザンヌ・ディマジオ氏は「この訪朝は素晴らしい。好ましい情報を持ち帰るだろう」と述べた。
11月29日の参院予算委員会で「拉致問題は1ミリも進んでいない。この5年間どのように対応してきたのか」と問われて、「(トランプ大統領が)来日した際は拉致被害者に会っていただいた」と語った安倍首相だが、いっそのことフェルトマン氏に交渉をお願いしたらどうだろうか? トランプ氏はそれどころじゃないと思うので。
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安倍昭恵 首相夫人
「今年は本当にいろいろなことがあり、つらい1年だった。最後に立派な勲章を頂き、頑張って良かった」
産経ニュース 12月7日
7日、都内のベルギー大使館に招かれた安倍昭恵首相夫人は、同国の勲章授与式でスピーチを行い、「つらい1年だった」と心情を語った。
昭恵夫人は学校法人「森友学園」が建設を進めた小学校の名誉校長に一時就任していたが、さまざまな疑惑について一切言及を避けてきた。安倍首相は昭恵夫人が私人であることを理由に国会への喚問も拒否し続けている。この人は何を「頑張って良かった」と言っているのだろう?
なお、昭恵夫人への勲章は、女性の社会参画推進への貢献が理由とのこと。ふーん。