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役員報酬は毎年2億円超え 一方社員の給与は…

 経営の主導権を握る黒土氏は、毎年のように2億円を超える役員報酬を手にしてきた。直近の昨年3月期も役員報酬は3億1000万円に上る。登記簿上の自宅の土地は約2000平米で、一部を会社の記念館にした。

100歳で15億9400万円の特別功労金を受けることになった黒土氏

「その反面、社員の給料は恵まれているとは言えない。有価証券報告書によれば、昨年度の平均年収は約399万円。かつて組合との“闘争”を乗り越えただけあって、組合対策も厳しい姿勢で知られています。賃金や雇用を巡り、労働者側との係争も数多く抱えてきました」(銀行関係者)

 しかし、コロナ禍で経営は決して芳しくない。昨年度はグループ全体の連結決算で21億円余の赤字だった。“100歳会長”の勇退で、第一交通の復活は娘婿に委ねられる。