うそでしょ。そんなに売れちゃう??

 入ってすぐのショーケースをのぞくと……なんと、がらんどう!! 時間は午後1時半。うそでしょ。ランチタイムにお客が殺到したとしても、そんなに売れちゃう?? 今日はたまたま作りが少なかったの?? と疑うも、その次も、またその次も同じような状況。

三軒茶屋のとあるパン屋のクロワッサン ©講談社

 幻のクロワッサンにありついたのは実に飛び込み4回目。やはり人気は本当だったのです。果たして出合えたクロワッサン。いやこれ、レビューを書きたくなりますわい。バターの香りが信じられないほど高く、口に入れる前に鼻が喜ぶ。食感はサクサクで中はしっとり。

 驚くべきは、一日置いたものでも遜色なく美味しくいただけるということ。世田谷区内のちょっと辺鄙な場所にありますが、パン好きの方、ぜひトライしてみては。 

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美味しいパンに舌鼓を打つ吉田さん ©講談社

 木枯らし一号が吹いたある日、羊は稽古場にいました。時は、舞台『エノケソ一代記』の稽古中。私にとって約2年半ぶりの舞台は、程よい緊張感と高揚感が満載で、日一日と本番の為に稽古しているのに本番が来てほしくないような、まだまだこの時間が続いて欲しいような、そんな充実した毎日です。

 稽古場では、演出家・三谷幸喜さんのユーモアたっぷりのダメ出しに爆笑しっぱなし。稽古前のストレッチ、稽古用の仮の舞台セットや小道具、稽古を見ながら図面を引いてイメージを膨らます照明さん、明日の開始時間を告げる制作さん、そんないろいろが愛おしくてたまらなくて、数年おきに身を投じるこの修業のようなご褒美のような環境に、改めて私は感謝するのでした。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。