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人口10万人あたりの最少は沖縄県

 店舗数を人口10万人あたりで見ると、最多は鹿児島県で14.4。次いで、高知県(12.5)、鳥取県(11.9)、宮崎県(11.8)、長崎県(11.7)、大分県(11.2)、秋田県(11.1)、青森県、岩手県、福島県、島根県が同じで10.6の順となっている。

 

 最少は、沖縄県で5.58。次いで神奈川県(6.1)、奈良県(6.4)、東京都(6.5)、富山県(6.9)、千葉県(6.9)となっている。東京都や神奈川県の店舗数は多いものの、人口も多いため、人口比でも少ない。富山県は店舗数自体も人口比でも少ない。

 

 パチンコとパチスロの台数を人口10万人あたりで見てみると、平均は3468台。もっとも多いのは宮崎県で5715台。次いで、鹿児島県(5237台)、大分県(5120台)、長崎県(4498台)と九州勢が続くが、5番目には青森県(4491台)が入っている。

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 台数が少ない順で見ると、パチンコ店が少ない沖縄県(2150台)がトップ。次いで人口が多い東京都(2385台)、神奈川県(2458台)、奈良県(2493台)、千葉県(2905台)と関東勢が多い。

沖縄独自の「沖スロ」とは?

 特徴が挙げられるのは沖縄県。人口比でもっとも少ないものの、「ぱちんこ遊技機(パチンコ)」よりも「回胴式遊技機(パチスロ)」の比率が高い。全国で唯一、パチンコ(12,406台)よりもパチスロ(19,150台)の台数が上回っている。沖縄独自の「沖スロ」という機種も生み出した。

「沖スロ」は本土のパチスロとは使用するメダルの大きさが違う。また、完全告知型(先告知)で、ボーナスが成立するとユーザーに知らせる機能があり、見逃すことはない。現在では、沖スロは全国に配置されており、特に設置台数の多い愛知県は「沖スロ王国」とも呼ばれている。

 沖縄で多いのは、パチンコよりもゲームセンターの店舗数だ。

 全国風俗環境浄化協会によると、2016年12月末現在、専業店は133店。飲食店と併用(417店)を合わせると、586店となり、東京都の488店を上回る。中部地方(富山、石川、福井、岐阜、愛知、三重)を合わせた552店よりも多い。ちなみに、東京都は専業店が多く382店もある。併用店は141店で、沖縄県とは逆の比率だ。

 沖縄のゲームセンターを人口10万人あたりで計算すると39.9店となる。全国平均(3.5店)の10倍以上だ。

 沖縄県では娯楽はパチンコよりもゲームセンターということか。

©iStock.com

なぜ南九州がランキング上位を占めるのか

 人口あたりの店舗数と台数で上位を占める九州のパチンコ関係者は、鹿児島や宮崎でパチンコの店舗数や台数が多いことについて、「競馬をしている人が少ない」などと、公営ギャンブルがないことをあげる。南九州には発券場はあるが、競技場はない。

 一方で、「田舎ほど(パチンコの)コミュニティがあり、情報交換をしている。(玉が)出る店には客は集中するが、他がガラガラの店もあったりする。そのため、実感としては、福岡県や熊本県のほうが客は多いように感じる」とも話し、稼働率という視点も重要との認識を持つ。

 稼働率とは、店舗の営業時間内で稼働しているパチンコ・パチスロの率だ。メディアシステム社によると、2018年4月の全国稼働率は31.4%。九州では33.6%で、地域別でトップになっている。次いで北海道(33.2%)、関東(31.8%)、中国(31.4%)、中部(30.8%)、近畿(30.5%)、東北(30.1%)、四国(29.2%)の順。ここ半年は九州がトップだ。