人口10万人あたりで、パチンコの店舗数でもっとも多いのは鹿児島県――。

 全日本遊技事業協同組合連合会の統計(2017年12月31日現在)によると、全国のパチンコ店は徐々に減少傾向にある。2017年は10,596店。10年前の2007年は13,585店だったので、3,000店ほど減っている計算になる。これを住民基本台帳による人口統計(2017年1月1日現在)をもとにすると、人口10万人あたりで10.7店から8.2店に減少したことになる。

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パチンコのユーザー数も過去最低に

 店舗数の減少に連動して、ユーザーも減っている。日本生産性本部の「レジャー白書2017」によると、2016年のパチンコの参加人口は940万人。前年の1070万人から130万人減少した。これは過去最低となっている。2010年から4年連続で減少し、2013年には1000万人台を割り込んでいたが、2014年には1150万人とやや回復した。しかし、2015年以降は再び減少に転じていた。

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 市場規模も縮小した。同白書によると、2016年が21兆6260億円で、前年の23兆2290億円よりも1兆6030億円減少した。2013年以降、減少傾向となっている。

 店舗数を都道府県別に見てみる。店舗数で多いのは、東京都が891店。東北全体の906店に匹敵する。次いで大阪府(805店)、愛知県(583店)、神奈川県(564店)、北海道(542店)、埼玉県(538店)、千葉県(436店)、兵庫県(432店)の順。

 

 一方少ない順では、徳島県(67店)、佐賀県(68店)、山梨県と鳥取県(69店)、島根県(74店)、富山県と福井県(75店)、香川県(81店)、沖縄県(82店)、和歌山県(87店)、奈良県(89店)となっている。