大河ドラマ『豊臣兄弟!』。3月1日の放送回では、いよいよ信長軍による「美濃攻め」が本格始動。秀長たちは墨俣に砦を築く大作戦に着手した。
かつて日本全国に3万から4万ほど存在したとされる城。その大半を占めるのは、峻険な地形を活かした「山城」である。ドラマゆかりの城は“いま”を、古城探訪家の今泉慎一氏が訪ねた。
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頑固一徹のオヤジ武将ゆかりの城へ
大河ドラマ『豊臣兄弟!』で、ついに美濃“オヤジ”三人衆が出揃った。稲葉良通、氏家直元、安藤守就。それぞれ国衆(地域密着型の独立勢力)でありつつ斎藤家に従っていた、いぶし銀の3人だ。
当時、50~60代ながら血気盛んな彼らの行動が、信長の美濃攻めに大きな影響を与える。斎藤家の当主・龍興を見限り、3人いずれも信長方につくのだ。
美濃三人衆のうち、最も有名なのが稲葉良通。頑固一徹の語源になった、稲葉“一鉄”という異名のほうが知られているかもしれない。大河ドラマでは嶋尾康史さん演じる一鉄オヤジゆかりの城が揖斐城だ。
一鉄の居城は、岐阜県大垣市の曽根城(岐阜県大垣市曽根町)。ここから十数キロ離れた揖斐城を、一鉄は2度も落としている。1度目は1567(永禄10)年頃、織田方の一軍として。2度目は本能寺の変の翌年、1583(天正11)年で、この時の一鉄は68歳。オヤジどころかおじいちゃんだ。
ちなみに良通より前に、斎藤道三も1547(天文16)年にこの城を落としている。では、幾度も合戦の舞台となった山城を攻略してみるとしよう。

