驚きの光景はこの後にある

 先ほどの縄張図を改めて見てみると、ここは本丸。いきなり到達してしまったのだ。

平坦で奥行きが長い本丸内部

「あっという間に落城?」と早とちりしてはいけない。城を訪れる人は、本丸や主郭を制しただけで「攻略完了」とみなす人も多いけれど、それは実にもったいない。なぜなら城域はもっと広く、その先に魅力的な遺構が待っているかもしれないのだ。

本丸からの眺望。右奥が揖斐川。先ほどとは麓からの比高差が歴然

 それにしても、随分と広い曲輪だ。前回訪れた稲葉山城と比べるとまるで異なる。この城には、相当数の兵が籠もれそうだ。奥へと進んでゆくと、やがて北端にたどりつく。そのかたわらにL字の窪みが見える。枡形虎口(ますがたこぐち)だ。

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枡形虎口を内部から見たところ

 見事な直角の折れにほれぼれする。往時は、この通路の両端に柵や塀を設けていたのだろう。本丸を守る最後の防衛ライン。

 だが、見所はこれだけではなかった。枡形虎口の先には、さらなる強烈な遺構が隠れていた。