昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2019/09/06

 また、まゆゆ自身、子どものころから絵を描くことが大好きで、アイドルにならなかったら美術系の大学に行くか漫画家になりたかったと語っていたり、一時期はアニメグッズやフィギュアで一部屋が埋まってしまったというほどの“本物オタク感”。子どもの扱いも上手く、右手を優、左手を明子とつなぎ歩いている時に、左側にかけたショルダーバッグが落ちそうになっても、明子の手を離さずお母さんとして幼い娘と接する姿がとてもリアルでした。

 しかしなあ、いくら昭和40年代と言っても“やらざるを得ない人”に育児の丸投げをしてフォローがないのはキツい。マコ(貫地谷しほり)さんも、茜が優を預かると申し出た時に「お金を払えばいいのよ(キリッ)」って……。そうなんだけど、なつと一久が提示した金額は6000円。当時、映画のチケットが500円だったことを考えて計算すると今の金額で約22000円程度。1日1000円少しの託児所、延長保育あり、さすがにこれは都合が良すぎる。せめて下山さんがしっかり育児に参加している姿をドラマで見せて欲しかった。

ヒロインよりも魅力的な同世代の女性キャラクターたち

 そして、なつ。子どもを預けて働くのは大変だと思うけど、お世話になっているお宅のお子さんの誕生日くらい覚えておこうよ、「わあ、明子ちゃん、おめでとう」じゃなくて。夕方、優が下山家に残りたいとグズっても、そこは連れて帰らないと。茜さんは夕食のリクエストを自分の子どもより先に優に聞いちゃうような人だよ。誕生会でも明子が主役じゃなくなっちゃうよ。てか、なつ、仕事も子育ても大変なはずなのに、どうしていつもそんなに綺麗でいられるの? アラフォーなのに20代みたい。

 ヤバい、だんだん鼻息が制御できなくなってきました。

 それにしてもこのドラマ、子供時代から自分のポリシーを貫き通す夕見子(福地桃子)、天陽が旅立った後も北の大地で家族を支える靖枝(大原櫻子)、夢をあきらめ、優しい眼差しでしっかり立ち続ける茜と、ヒロインより同世代の女性キャラクターの方が魅力的に思えるのはなぜでしょうか。

『なつぞら』で天陽(吉沢亮)の妻・靖枝役で出演する大原櫻子

 なつよ、100作目の朝ドラももうじき終わるな……。

この記事の写真(4枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー