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疲れ、熱、寒気、頭痛、筋肉痛

——ワクチン被験者にはどのような症状が起こるのか?

「ワクチン被験者に起こりうる副作用としては、注射部分の痛み、疲れ、熱、寒気、頭痛、筋肉痛。そのほかの症状としては、注射部分のあざ、かゆみ、食欲不振、関節痛と説明されています。これらの症状は、インフルエンザのワクチンと同類で、アレルギー反応なども起こりうるとも書かれています。そして、動物実験の結果によると、ワクチンを打った後にコロナに罹患した場合は、ワクチンを打たずに罹患した人よりも体調が悪くなる可能性があるとも説明があります。現段階でそのようなことはないが、将来的に深刻化する可能性もあると書いてあります」

——怖い内容だ。

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「確かにそうだが、どのワクチンでも同じようなリスクがあると思います。薬を飲むときに説明書をちゃんと読んでしまうと、その薬を飲めなくなるのと同じことです。すべてが恐ろしいものです」

——偽薬でも、ワクチンを打った時と同じ症状が現れるのか?

「いいえ、研究の文書によると『異なる』と書いてあります。偽薬は点滴のような食塩水だと書かれています。偽薬の症状は、次のように書かれています。『偽薬には食塩水が含まれていて、効能を発揮する成分が含まれていない。副作用としては、すでに説明した(ワクチンの)症状が現れることはほとんどない。一定の被験者は、注射部分の痛みやあざがあるとだけ訴えている』。熱が出るとも書かれていません」

被験者カード

症状が出たのは、翌日の午後

——バロスさん自身について、時系列で話を聞きたい。いつ最初の注射を打ったのか?

「9月1日の午前9時前後でした。健康診断、血液検査、PCR検査が事前に行われました。この日は、まったく体調に変化がなかった。症状が出たのは、翌2日の午後でした。熱、筋肉痛、だるさ、疲労、頭痛がありました。しかし、この症状が続いたのは5時間だけ。パラセタモール(解熱鎮痛薬)を飲んで症状を抑えると、その後はそうした症状に悩まされることなく、熱もすぐに下がって体調は良くなりました」

——熱はどれくらいあったのか?