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石を詰めたペットボトルを女性に……
一方、広島出身の大林さんは今年2月頃まで杉並区内のスーパーで試食提供係のパートをしていたという。
「所持品の中には、実弟などの連絡先が書かれた小さなメモ書きが残されていました」(社会部記者)
日課である早朝3~4時の散歩の途中、吉田は笹塚駅近くのマンションの屋上に上り、夜景を眼下に見た。バス停でうずくまる小さな背中は、我が道を乱す“異物”に映ったのか。路上に戻り女性に歩み寄ると、石を詰めたペットボトルを握る右手に力を込めた――。
「逮捕3日前の夕方、彼の顔が赤黒かったので『焼けたね』と言うと、『普段飲まないのに今日は飲んじゃった』と答えた。珍しいこともあるなと思っていたのですが……」(前出・店主)