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築55年エレベーターなし、足かけ19年かかった分譲、だが…時代を変えたナゾの“レジェンド団地”

築55年エレベーターなし、足かけ19年かかった分譲、だが…時代を変えたナゾの“レジェンド団地”

伝説マンションBEST45 第3回・1970年代「団地の時代」編

2022/06/25
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18 永山3丁目第1・第2住宅(1971年/日本住宅公団)

「永山3丁目住宅」(東京都多摩市永山)は多摩ニュータウンの計画区域に開発され最も早く竣工した団地である。同じエリアに、第1住宅と第2住宅という二つの団地があるが、第2住宅の方の竣工が早く1971年、第1住宅の竣工は1972年である。第2住宅は全8棟、総戸数は210戸、第1住宅は14棟380戸からなっており、マンモス団地という規模ではない。

 大阪の「千里ニュータウン」に次いで「新住宅市街地開発法」が適用された、「多摩ニュータウン」という巨大プロジェクトのスタートを飾った物件である。

 間取りのバリエーションはなく第1住宅は51.19㎡、第2住宅は48.85㎡の1タイプの住戸が用意された。これも、「田」の字のように部屋が配置された公団の「田の字プラン」である。現在の中古価格は1000万円から1200万円程度となっている。

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永山3丁目第1住宅(2022年6月撮影)©文藝春秋
永山3丁目第2住宅間取り。典型的な「二戸一」スタイルだ

 近隣には後述する「諏訪団地」(1971年竣工・640戸)や「エステート永山-3」(1980年竣工・178戸)といった日本住宅公団の団地物件が建ち並ぶ。

 なお、本物件の分譲当時は京王相模原線も小田急多摩線も開通していなかった。最寄駅は1974年6月に「小田急永山」がまず開業し、同年10月に「京王永山」が開業した。