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 表(2)は2009年から2011年にかけての、年度ごとの献金額と支出の内訳を比較している。「年度別TD推移」の「TD」とは「Thanks Donation=感謝献金」の略だ。なお、以下に記す金額は、表内の2011年のものである。

表(2)2009~2011年の献金額と支出の内訳

「コンプライアンス宣言」以後の3年間にも、約600億円ずつの献金を集めていた

 まず、左上の表は信者からの集金の内訳だ。

・TD in――感謝献金。498億円。

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・KI――個人や金融機関からの「借り入れ」を示す。目標額の献金ができない場合、信者は借り入れをしてノルマを果たすことがある。32億円。

・1/10 収入の10%の献金で、31億円。

 TD、KI、1/10、その他を合計した額がDで、集金の総額を示す。2011年の総額は、実に594億円に達している。

 一方、左下の表は支出の内訳だ。

・KH――「経費」。人件費を含む運営費のこと。196億円。

・HS――上の表の借り入れに対する「返済」。105億円。「KI」に対する比率の高さから、多額の借金を抱えていることがわかる。

・HK――法的な問題が生じて支払った「返金」。訴訟や、弁護士からの返金請求に応じて払った額で、21億円。

 以上の3つや、他の支出を除いた金額が、左下の表のTDで、本部へ送られる金額を示す。295億円。

 右側の棒グラフは各年の合計額で、折れ線グラフは比率の推移を表している。

 以上を読み解くと、2009年の「コンプライアンス宣言」以後の3年間にも、約600億円ずつの献金を集めていたことがわかる。