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 JR北海道でも広いエリアを走らせられるだけの鉄道網が維持できなくなって、下手すると住民や乗客より熊のほうが多いんじゃないかって冗談が現実のものになってしまって、流れ出る涙が止まりません。道東とか北部とか悲惨過ぎてさ。恨むんなら国にたてついた北海道労組を恨むんだなという状態にすらなっているわけですよ。

 最近では、紙の健康保険証をマイナンバーカードに切り替えるかどうかで揉めてました。心情的にはミスが続発するマイナンバーなんか信用できるかってことで、河野太郎さんに苦情が殺到するのも分かるんですが、きょうび小学生や幼稚園児ですらタブレットやスマホ使って日々暮らしてるのに、どうして高齢者はデジタル嫌がるんだよ。もう合理化しないといかんのですよ。さっさとデジタル化しろ、デジタル化。

 こういう症状がますます酷くなっていくのは間違いなく、これぞ私たちがこれから苦しむ人口減少という名の衰退であります。経済的に成り立つであろう地域人口を確保できる中核都市を作り、人が住まないところには行政・民間いずれもサービスをしなくて済むように、不要な橋は維持せず、電力も携帯電波も供給せず、病院もない地域を作って人口減少に備えなければだめでしょう。

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 人のいない地域に不合理にお金をかけて、おらが故郷を守れと言われても、その原資は国民の税金であることを忘れてはならないし、これが人口減少時代の「撤退戦」であることは間違いありません。

秋田で少し活気が出ていたのは…

 綺麗事は抜きにして、人が不自由なく住める地域に限定して行政サービスを行えるよう自治体の再々編も必要だろうし、地域金融もテレビ局も電波も再編して、残りは政府直轄地として国立公園にするなり森林環境税とか活用するなりして保全していくほかないんじゃないでしょうかね。

 ちなみに、わたくし、先日秋田にまた少し足を向けてきました。三種町や能代市、男鹿半島の男鹿市で少し活気が出ていたのは、日本で唯一と言っていいほど商業的に成り立つレベルで年がら年中まあまあ風が吹く地域なので、俺たちの三菱商事様が洋上風力発電所を20年近くかけて建設・運営しようって話があるからです。秋田港からロシア向けコンテナ定期便でもまた計画してもらって、地域の人たちが上手い飯を堪能できるよう再興して欲しいですね。

 2022年の鉱物性燃料輸入額は、昨年比96.8%増の約33兆5000億円ですよ。日本から、これだけカネが、出て行ったよってことです。これもう、国が積極的に地方経済にメリハリをつけて持続可能な状態に早く再編しないと成り立たないでしょ。もう。