実際にベンチマークを取ってみると、Amazonが販売している1万円台の格安タブレット「Fire」の8型モデルとほぼ同等で、このクラスのタブレットとしてはハイエンドな「iPad mini」とは9~10倍もの差があります。こうした点からも、パフォーマンスについては二の次であることがよくわかります。

 また実際に使用していると、日本語設定なのに通知メッセージの一部が英語だったり、標準アプリであるにも関わらず設定項目が英語だったりと、ローカライズが不完全な点も目立ちます。使えないわけではないにせよ、やはりこれらがしっかりできている他製品と比べると見劣りするというのが正直なところです。

AnTuTu Benchmarkでのスコア比較。左からiPad mini(1490986)、Fire HD 8(180266)、本製品(161579)。Fireとはほぼ横並びですが、iPad miniとは1ケタ違っています
日本語設定にしていても通知が英語で飛んでくることもしばしば(左)。標準のカメラアプリは設定画面が英語だったりと、ローカライズの不完全さが目立ちます(右)

 といったわけでやはり「価格相応の差がある」というのが率直な印象ですが、それでも使い道によっては活用できるかもしれません。具体的な用途ごとに、実際に使った場合の可否、および問題点となる箇所を見ていきましょう。

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 まずはウェブブラウジング。サイトをじっと表示しているぶんには何ら問題はありませんが、上下スクロールがスムーズでなく、カクカクとした動きになるのは気になります。またリンクをタップしても反応がないので別のリンクをタップしたところ、ひとつ前にタップしたリンク先にジャンプしたりと、時間差で反応することもあります。スムーズに使えるスマホなどに慣れているとストレスが溜まる部分です。

画面の上下スクロールは大の苦手で、カクカクした動きが目立ちます

YouTube程度ならば問題はなくスムーズに再生可能

 電子書籍はどうでしょうか。電子書籍はいったん本を開いてしまえば、あとはページをめくる程度の操作しかありませんので、利用にそれほど支障はありません。ただし解像度が低いため読めるのはせいぜいテキストまたはコミックまでで、大判の雑誌を読むのには向きません。またスワイプによるページめくりは動きに追従せず、やはり動きがカクカクするため、なるべくタップでページをめくったほうがスムーズです。

コミックは画面を横倒しにしての見開き表示にも対応しますが解像度は低め。また左右スワイプでのページめくりはカクつくため、タップで行うのが無難です(画像は「イオナ」©澤井健)

 動画再生は、YouTube程度ならば問題はなくスムーズに再生できますが、全体的に画質は粗い上、プライムビデオでは動きが激しいシーンでブロックノイズがたびたび発生するなど、鑑賞の妨げになることがよくあります。またスピーカーはモノラルなので、画面を横にした状態では音は右側からしか出ません。音楽再生も同様で、内蔵スピーカーではなくイヤホンを使ったほうがよいでしょう。