野党の中で急速に存在感を高めている日本維新の会。新型コロナウイルス対応では大阪府の吉村洋文知事が注目を集める存在となりました。しかし、「週刊文春」の取材により、その実態が見えつつあります。彼らを信じて良いのか——。今、明らかになる“維新の大問題”とは?
維新「大阪カジノ」に3つのウソ
4月に国への区域整備計画提出を控えるカジノを含む統合型リゾート(IR)。大阪府と大阪市は、大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)に誘致を目指している。橋下徹氏が大阪府知事時代に執念を燃やして以来の、大阪維新の会(現代表・吉村洋文大阪府知事)の悲願だが……。
《告発者は排除》維新最高幹部、暴力団交際「お咎めなし」に新写真
小誌が報じてきた公益社団法人「秋田犬保存会」を巡る問題。代表理事(会長)を務める日本維新の会・遠藤敬国対委員長(53)は、ついに告発者を――。
維新最高幹部が封印した山口組幹部“黒い秋田犬写真”
「幹部が、こういう付き合いをしていいのか!」
昨年4月17日、五反田で行われた公益社団法人「秋田犬保存会」の総会。会員が手にした一枚の写真に場は騒然とした。激しい応酬を見つめていたのは、保存会会長で、日本維新の会の遠藤敬国対委員長(53)だ。
吉村知事が絶賛 維新新人議員は「UFOに予算を」「2回見た」
「『UFO(未確認飛行物体)を見たことがあるか』と、様々な役人に聞いて回っている維新の新人議員がいます。まさか国会で大臣に質問までしてくるとは……」(内閣府関係者)
大阪「コロナ死者急増」に吉村知事の言い訳《致死率は東京の3倍》
「連日、全国最多の死亡者数と報じられるので、吉村知事は次第にいら立ちを見せるようになりました」(大阪府担当記者)
コロナによる死亡者数が全国最多の大阪府。2月19日までの累計死者数は3579人で、人口が1.5倍の東京の3431人を上回っている。
維新最高幹部「秋田犬利権」を告発する 公益社団法人法違反の疑い
2018年5月、ロシアの首都モスクワ。平昌五輪フィギュア女子金メダリストのザギトワ選手に秋田犬「マサル」を贈呈したのは、公益社団法人「秋田犬保存会」代表理事(会長)を務める遠藤敬衆院議員(53)だ。今、その秋田犬を巡り――。
【音声番組】維新“辻元清美を倒した男”に違法献金疑惑…取材記者が語る「維新議員に共通する問題点」
日本維新の会の池下卓衆院議員が、自身の父親から地元事務所の無償提供を受けているにもかかわらず、政治資金収支報告書に記載していないことが「週刊文春」の取材でわかりました。政治資金規正法違反(不記載)の疑いがあります。続々出てくる維新議員の疑惑……。取材した河野記者が解説します。
維新 “辻元清美を倒した男” に違法献金疑惑
衆院選で大躍進を果たしたものの、“マルチ議員”こと伊東信久氏をはじめ、所属議員の問題が相次ぐ日本維新の会。今度は辻元清美氏を倒した男まで――。
「山中教授と抱き合った」維新マルチ議員の嘘を暴く動画
「不適切な商売をやっている企業と調べなかったのは浅はか。厳重注意をした」
12月15日の会見でそう語った日本維新の会の松井一郎代表。処分を受けたのは、小誌が11月11日発売号などでマルチ企業との関わりを詳報してきた同党の伊東信久衆院議員(57)だ。
吉村洋文大阪府知事 市議の時も在職2日で316万!
〈どうやら1日だけでも国会議員の身分となったので、10月分、100万の札束、満額支給らしい。領収書不要。非課税。これが国会の常識。おかしいよ〉
10月末の衆院選で当選した議員に、在職1日で1カ月分の文書通信交通滞在費(文通費)が全額支給されていた問題。自身のツイッターでそう厳しく批判していたのは、吉村洋文・大阪府知事(46)だ。
文通費の9割超が使途不明 胸を張る維新の“問題議員”
「領収書付きで使途を公開することは(現在の制度でも)できる。全野党で与党に突き付けるべきだ」
10月末の衆院選で当選した議員が、在職1日でも1カ月分の文通費を全額支給されていた問題。自信満々で旗を振るのは吉村洋文日本維新の会副代表(46)だ。
片山虎之助、意識混濁で引退 ベテランなき維新の行く末
日本維新の会の片山虎之助共同代表(86)が2021年11月27日、体調不良を理由に共同代表を辞任した。11月初旬に倒れて入院、意識混濁の状態が続いており、議員辞職することも同日の臨時党大会で報告された。国会議員最高齢の片山氏は来夏の参院選で6選を目指し、「やる気満々だった」(旧知の関係者)が、無念の政界引退となった。
維新議員のウソを暴く マルチ新音声を公開する
伊東氏とアイテックの関係は実際にはどこまで深いのか。
小誌は今回、“新たな証拠”を入手した。伊東氏が2019年7月10日、名古屋国際会議場で開催されたアイテックの全国大会で講演した際の動画だ。
維新3回生が議員会館で“マルチ化粧品セミナー” 4回生は妻の“マントラ”で会館来客拒否
「ITEC INTERNATIONAL(アイテック)」は化粧品などの“マルチ商法”を手掛け、大学との架空の共同研究など虚偽の説明に基づく違法な勧誘をしていた。山口孝榮オーナーら2名も6カ月間の業務停止命令を受けた。
「私が信じたその政治家というのが、維新の伊東信久氏(57)です」
「躍進」維新4回生、議員会館でマントラ「オ~ム~」
「改革に賛同頂けた」
公示前の11議席から41議席まで4倍近く議席を増やした日本維新の会。松井一郎代表は記者会見でそう上機嫌に語ったが――。
愛知リコール偽造犯を公認 維新は「不祥事の総合商社」
大村秀章愛知県知事へのリコール署名偽造事件で県警は2021年5月19日、リコール団体事務局長の田中孝博容疑者を逮捕した。この田中、実は次期衆院選に日本維新の会の公認候補として出馬予定だった。維新代表の松井一郎大阪市長(57)は20日、「(維新は)組織としては関与してない。やっていたのなら罪を償いなさい」と突き放したが、愛知の地元記者曰く「田中のDNAは維新そのもの」。
吉村知事“ヤルヤル詐欺”徹底検証 医療崩壊はこうして起きた
大阪府南東部で唯一重篤な救急患者を受け入れる3次救急病院、近畿大学病院の東田有智病院長が言う。
「コロナ重症患者の受け入れで12床確保していますが満床が続いていました。そこに4月17日、重症の肺炎で運ばれてきた方がコロナ陽性と判明し、コロナ患者が13人となってオーバーフローに。部屋を無理やり空けて受け入れていますが、こんな事態は初めてです」
池田サウナ市長「異臭タオルを洗濯」職員の告発
3階の市長室に隣接した一角は、マスクをしていても酸っぱい汗とホコリの臭いが鼻を突き、職員は誰も近づきたがらない。洗面所の籠には、びしょびしょに濡れた大量のタオル。女性秘書はそれを市役所の地下で洗濯させられていた――。
自粛の最中 大相撲打ち上げ食事会を主催した維新幹事長
新型コロナウイルスの影響で、史上初の無観客開催となった春の大阪場所。
「相撲協会は各部屋に後援者との会食も極力控えるよう指示しました。そんななか、元関脇の旭天鵬が継承した友綱部屋では、初日と千秋楽に食事会を開催していたのです」(相撲記者)
丸山穂高衆院議員 国後島で「女を買いたい」絶叫暴言 同行団員が怒りの告発
国後島にある「日本人とロシア人の友好の家」。プレハブ作りの2階建て宿泊施設は、鈴木宗男元衆院議員にちなんで「ムネオハウス」と呼ばれる。
5月11日の夜、この「友好の家」の食堂に大声が何度も響いた。
橋下徹事務所が維新の会を訴えた 「レギュラー番組終了の原因」と怒り
「あまり大事(おおごと)にするつもりはなかったんです。でも、時間がどんどん過ぎるのに状況がまったく改善されなかったので、もう裁判所に訴えるしか手段がありませんでした」(太田光代社長)
source : 週刊文春