安倍晋三元首相の死去から約2カ月半。実施の賛否をめぐり議論が紛糾する中、明日9月27日、「故安倍晋三国葬儀」が日本武道館で行われます。憲政史上最長の政権を築いた安倍元首相は、一体どんな生涯を歩んだのか。「週刊文春」が総力取材した記事をまとめました。
安倍晋三と統一教会《全内幕》 キーマンは安倍夫妻と高尾山に登った関連団体幹部
なぜ安倍元首相は暗殺されなければならなかったのか。統一教会との関係はいかなるものだったのか。そして教団の嘘を暴く極秘文書や韓鶴子総裁の正体、容疑者伯父の新たな告白まで総力取材で「統一教会の大罪」に迫った。
夫・晋三との35年 安倍昭恵「私の天命」
「いつも私のことを守ってくれた」。最愛の夫を亡くした妻は葬儀でそう語った。二人が結婚して35年。彼女の無邪気で天真爛漫な姿は時に失意の底に沈んだ夫を励まし、時に行政の大きな歪みに繋がった。そして――。
《評伝》安倍晋三 その愛と権力
その男は絶大な権力を手に国政を舵取りしてきた一方、愛する仲間を大切にするがゆえに疑惑を招くこともあった。歴代最長政権を築き、凶弾に斃れた安倍晋三とは、何者だったのか。その実像を描く渾身のルポルタージュ。
《検証》統一教会と安倍元首相との「本当の関係」
「統一教会にメッセージを送っている動画を見て、繋がりがあると思った」
暗殺の動機をそう供述している山上徹也容疑者。統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と安倍晋三氏には、本当に「繋がり」があるのか――。
憲法、皇室…公示日に語った“遺言”|衛藤晟一
保守系議員として若手の頃から安倍氏と行動を共にし、第二次安倍政権で首相補佐官、沖縄北方担当相を務めたのが衛藤晟一(せいいち)参院議員(74)だ。
偉くなっても態度が変わらない|阿比留瑠比
第一次、二次安倍政権で官邸キャップを務め、2016年に『総理の誕生』(小社刊)を上梓した、産経新聞論説委員兼政治部編集委員の阿比留瑠比(るい)氏(56)。彼が初めて接したのは、安倍氏本人にはメリットのない密着取材だった。
海外首脳と響き合ったリアリズム|船橋洋一
元朝日新聞社主筆でシンクタンク、アジア・パシフィック・イニシアティブ(API)の創設者である船橋洋一氏(77)が、外交・安全保障の専門家として見た安倍外交について寄稿した。
洒脱な人。ただ異を唱えると排除|前川喜平
加計問題を巡り、小誌17年6月1日号で「『総理のご意向』文書は本物です」と明かした元文科事務次官の前川喜平氏(67)。行政の歪みを告発した官僚が肌で感じたのは――。
クレームは一度もなかった|後藤謙次
元共同通信社編集局長で「報道ステーション」(テレ朝系)のコメンテーターも務めた後藤謙次氏(72)。永田町取材歴40年の政治ジャーナリストの目に、安倍氏はどう映っていたのか。
“政治一族のサラブレッド“安倍晋三 秘蔵写真で振り返る「もう1つの顔」
岸信介の孫、安倍晋太郎の息子――政治家一族のサラブレッド・安倍晋三は首相として歴代最長の3188日を走り抜けた。時折見せた素の表情や笑顔とともに、その足跡を振り返る。
安倍晋三元首相
安倍晋三元首相が亡くなられました。謹んでお悔やみを申し上げます。私も非常に混乱していますが、当初予定していたニュースレターの内容を変更して、安倍元首相について書きたいと思います。
「腰が痛い」壁に手を突き、ろれつも…安倍「眠れない」年内退陣Xデー
永田町では「安倍政権の終わり」が公然と語られ始めた。足取りの重さは顕著で、慶応病院へ検査に向かう様子がニュース速報の対象になっている。状況は退陣した13年前の夏と酷似しつつある。
安倍晋三「桜を見る会」 「虚偽答弁」を許すな
11月20日、総理在任最長記録を打ち立てた安倍首相。だが、連日記者から聞かれるのは「桜を見る会」を巡る疑惑ばかり。そんな最中にもたらされた、ホテルニューオータニ関係者からの悲痛な叫びと現職社員の告白。この問題、まだまだ幕引きなどできそうにない。
嘘つきは安倍晋三の始まり 森友、加計、アベノミクス……捏造、隠蔽を暴く!
政治が信頼を失うということは、怖ろしい。森友、加計問題で、安倍政権のウソが次々に明るみに出るにつれ、過去の“実績”にも疑いが浮かんでくる。隠蔽、改ざん、ごまかし、強弁……すべて同じ手口だったのではないのか。安倍政権「疑惑の5年半」を徹底検証する!
森友自殺 財務省職員 遺書全文公開「すべて佐川局長の指示です」
2年前の3月7日、近畿財務局職員・赤木俊夫氏(54)が自ら命を絶った。安倍昭恵夫人が関与する小学校への国有地格安払い下げが国会で問題となる中、起きた決裁文書の改ざん事件。真面目な公務員は、なぜ公文書を改ざんし、そして死を選ばなければならなかったのか。
source : 週刊文春