Q 地震にあったとき、池上さんは何を真っ先に考えますか?
3.11から10年がたとうとしていますが、先日2月13日夜にも「余震」とされる大きな地震が福島県沖でありました。当時もいまも、私はあまりに大きな揺れにとっさに頭が真っ白になってしまい、落ち着いてくると今度は急に「ガスの元栓閉めなきゃ」「机の下に頭を隠さなきゃ」「家族は大丈夫かな」と色々なことが浮かんで慌ててしまいます。池上さんは地震にあったとき、何を真っ先に考えますか?(30代・男性・会社員)
A P波とS波の間隔を確認します。
まずは最初の揺れであるP波と、次に来る揺れのS波の間隔を確認します。間隔が空けば、震源はかなり遠いことがわかります。それでも揺れが大きければ、「遠くで大きな地震が起きたんだな」と推測します。
P波とS波の間隔が短ければ、「これは震源が近いぞ」と身構えます。
これは、若い頃にNHK社会部で気象庁を取材していたときに身に着けた心構えです。
2月13日の地震では、テレビで緊急地震速報が出て、福島などで大きな揺れがある見込みと報じられましたから、「東日本大震災の余震かな」と判断。「これは津波が来るぞ」と心配しました。
幸い震源が深かったので、津波は起きませんでしたが、地震の揺れがあったときに、まずはこういうことを考える習慣になっていれば、慌てないで済みますよ。
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