さらに東川町には隈研吾さんデザイン監修の新しい温浴施設もできるんです。そこには眺望のいい温泉とサウナも予定していて。また、上富良野には北海道のサウナ聖地と言われている白銀荘、そして、アヴァントをやっている新得町もあります。また、清水町という、アイヌの水の聖地にサウナをつくることも考えています。北こぶし知床ホテル&リゾートは流氷が見えるサウナに改装してサウナシュラン2位になっていますし。釧路や弟子屈エリアと、知床を結びつけて、街道のように北海道のサウナルートを広げていきたいと思っているんです」
北海道ガーデン街道の成功体験から始まったサウナパスポート
「十勝って2010年頃までは、本当に何にもない“素通り地域”と言われていたんです。英国式ガーデンがあるけれども、あまり観光客が来ない。一方、2008年に『北の国から』の倉本聰さんが『風のガーデン』という富良野を舞台にした新作ドラマをフジテレビでつくり大ヒットして、富良野にはまた人が来るようになりました。そのとき私は、それを羨むくらいなら、富良野からお客さんを呼べばいいのではと思ったんです。
そこで、十勝にある5つのガーデンで街道をつくり富良野とつなげようと考えました。元々の38号線、237号線という名前の国道を『北海道ガーデン街道』と変え、パンフレットを作成し、プロモーションしたところ、十勝のガーデン観光客があっという間に3倍以上になりました。さらに旅行代理店と連動して北海道ガーデン街道ツアーも企画しました。みなで連携して発信すれば、きちんと集客できることが証明されたんです。
その経験、今回のサウナ協議会にもつながりました。サウナパスポートを作り、地元のサウナをお値打ち価格で巡ってもらおうという狙いは当たり、若い方もたくさん来てくれるようになりました」
あっと驚く林の数々の発想の核には、ホテル経営で培ったノウハウをベースに独自で編み出したマネジメント術があるという。
INFORMATION
「北海道ホテル」
https://www.hokkaidohotel.co.jp/
〒080-8511
北海道帯広市西7条南19丁目1番地
代表TEL 0155-21-0001
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