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「博多ふくやの明太子理論」でフィンランド式サウナを公開

 サウナに助けられたことを、次に地元にも還元していこうと考えました。フィンランド式サウナにこのぐらい投資したら、このぐらいのリターンがありますよと、地域の宿泊関係者に教えたんです。地域のサウナに関しては、基本的な部分は全部無償でアドバイスしています。

 私は『博多ふくやの明太子理論』と勝手に言っているのですが、明太子を日本で初めて製造販売したふくやは、10年かけて作り上げた製法を公開しました。それを学んだ明太子屋が次々とできることで市場が広がり、福岡イコール明太子という認識が日本全国に生まれました。すると明太子を使ったおせんべいとか、マヨネーズとか、お土産物の市場が広がる。“市場をいかに大きくするか”ということがすごく重要だと思うんですよね。

『ふくや理論』にのっとり、地域のサウナに情報を公開したところ、5施設ほどフィンランド式サウナに変更するために設備投資してくれました。今ではロウリュできるところが15施設もあるんですよ。人口が200万人近い札幌で、ロウリュできる施設は7つほどですので、十勝の人口35万人で15カ所は、割合としても日本最多だと思います。

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サウナ付き客室
 
サウナ内から外を望む
外気浴スペース

 2019年4月、フィンツアーが主催した、伝説的なフィンランドへのサウナツアーが行われた。『サ道』の著者、タナカカツキを始め名だたるサウナインフルエンサーがこぞって参加したことでも知られ、その模様はタナカカツキ『サ旅』でも紹介されている。林もそのツアーに参加。衝撃を受けたという。