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連載サウナ人生、波乱万蒸。

「単なるバスタオルが極上のダウンのごとく…」 十勝の名家育ちの社長が催す、サウナー注目の“アヴァント”とは

「単なるバスタオルが極上のダウンのごとく…」 十勝の名家育ちの社長が催す、サウナー注目の“アヴァント”とは

十勝アヴァント#1

2022/03/31
note
 
異世界へのゲート
もはや無 
一面の銀世界。ここが休憩場所。
外気浴というより、自然浴。この景色

十勝の名家に生まれたサラブレッド

 サウナーの間で冬のアクティビティとして急激に人気を集めている“北海道アヴァント”。アヴァントとは凍った湖に穴をあけ、サウナ後のアツアツの身体を天然の水風呂でクールダウンさせるという、フィンランド発祥のアクティビティ。サウナーなら誰でもあこがれるこのアクティビティを日本で実現してしまった男がいる。

 十勝の名家に生まれたサラブレッドが、いかにしてサウナに魅せられ、地元を巻き込み全国から観光客がおしよせる一大サウナムーブメントを作り上げるに至ったのか。北海道ホテル社長、林克彦の人生も、波乱万蒸だった。

林克彦社長 

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「曽祖父は林豊洲といい、奥さんと奥さんの妹も、時期は違いますが大分から帯広にやってきました。ちなみに奥さんの妹はマルセイバターサンドで有名な六花亭の創設者の妻の母です。曽祖父は最初、御用商人として帯広刑務所で作った家具などを売っていたそうです。その後、当時あった十勝日日新聞社に出入りし、文才があったのか理事になり経営にも参画しました。

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