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“片手ルール”徹底には無理があった

 Aさんがサインをした「改善指導書」を確認すると、〈職務遂行能力に対して同業務に専念しているとは認められず、当社の業務に貢献しているとは言えません〉として、〈キッチンマニュアルに沿ったオペレーションが出来ていない〉などの「改善すべき事項」が記されていた。

“片手だけ手袋”の件でAさんがサインした「改善指導書」

 だが、“片手ルール”徹底には無理があったようで……。

「結局、数カ月後に『ピーク時や仕込みの時は両手に手袋をしていい』と緩和された。とはいえ、今でも多くの従業員が片手だけ着用して調理しています」(前出・現役アルバイト)

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 小誌が入手した写真では、複数の店舗で大半の従業員が片手だけに手袋をはめて調理していた。

片手だけ手袋をしている
 

 ペッパーフードに手袋“片手ルール”について聞くと、以下の回答があった。

〈店舗経費の見直しの際に、片手作業で出来るものに関しては片手のみの着用(両手で作業するものに関しては両手使用)で作業をするという配信は全店舗にて配信いたしました。あくまでも衛生レベルを一定に保ったうえで、手袋を無駄遣いしないよう意識して頂くという内容のものです〉

 6月15日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および6月16日(木)発売の「週刊文春」では、「いきなり!ステーキ」全店舗に下された“手袋は片手だけ令”のほか、売上ノルマに苦しむ店長のさらなる苦難などを報じている。

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