書類送検前、関西テレビの取材に課長補佐は…
(Q:職員が唐田さんに暴行を加えるのはありますか?)
課長補佐:
“職員が”ですか?危害は加えない。支えたりとか。暴行の定義が分からなくなっているが、手が触れるとかはあっても危害を加えるというのはない
(Q:自身もない?)
課長補佐:
それはお答えが難しい
(Q:定義があいまいだから?)
課長補佐:
そうですね。触れたことはあるんですけど、暴行に当たるのかというのと。捜査に関係があるかもしれないのでお答え難しいかと思います
調べに対し、課長補佐は「当時唐田さんが鍵をなくしたことで、私や部下が長時間の対応を強いられてイライラし感情が高ぶった。蹴ったのは唐田さんに対する威嚇、脅しの意味だった」などと話していて、警察は一方的に怒りをぶつけたとみている。
容疑者の対応も問題か 警察が捜査
職員と受給者の問題はこれだけではなかった。
3月13日、大阪府警は区役所を捜索。
そして20日、課長補佐、担当ケースワーカー、係長、課長の職員4人を楠本容疑者に対し、生活保護費を不正に支給した背任の疑いで書類送検。
これは2022年6月、楠本容疑者が区役所に提出した書類。
“就労のために必要である”として、運転免許の取得費を申請した書類だが、よく見ると、ほとんどが空欄。職員らは就職先を十分確認せずに、現金およそ26万円を支給した疑いがもたれている。
生活保護制度に詳しい専門家にこの書類を見てもらうと…
花園大学・吉永純教授:
少なくともどこに就職するか。必要な品目として「普通免許」、生業の見通しというのは就職の見通しですから。例えば来年4月からこの会社に入社して月給15万円もらうとかですね。そのことは書かないといけない。要は具体的にそこに就職するんですねということが分かるために、こういう書類を求めているので。空白なのはなぜなのかというのはよく分からないですね
警察によると楠本容疑者は本来、就職先に記入してもらうべき書類を自分で記入。