「見上げてごらん夜の星を」「リンゴ追分」「青春サイクリング」

中野 翠 コラムニスト・エッセイスト
エンタメ 芸能 テレビ・ラジオ 音楽 歴史

坂本九「見上げてごらん夜の星を」
(1960年、作詞:永六輔 作曲:いずみたく)

美空ひばり「リンゴ追分」
(1952年、作詞:小沢不二夫 作曲:米山正夫)

小坂一也「青春サイクリング」
(1957年、作詞:田中喜久子 作曲:古賀政男)

中野翠 ©文藝春秋

「見上げてごらん夜の星を」たぶん、「上を向いて歩こう」のほうがヒットしたのだろうが、私はこちらのほうが好み。当時は六・八・九トリオ(永六輔、中村八大、坂本九)と呼ばれたけれど、これは珍しく作曲・いずみたく。

 坂本九は昭和60年8月12日、日本航空123便の墜落事故で亡くなった――。

「リンゴ追分」美空ひばりはどんなジャンルの曲でも巧く歌える人。その中では、やっぱり「リンゴ追分」かなあ、と。父が、ひばり嫌いで、私もずうっと敬遠ぎみだったのだが、ちゃっかりと不死鳥コンサート(昭和63年)に行って、感涙。まさに昭和の終わり。

美空ひばり ©文藝春秋

「青春サイクリング」TVが急速に普及しはじめた頃(もちろんモノクロ)、「青春サイクリング」の歌(と映像)が流れ、その軽快さにわくわく。「サイクリング、サイクリング、ヤッホー、ヤッホー」という歌(今、思うと笑える)。小坂一也はのちに俳優に転身。趣味人らしく『メイド・イン・オキュパイド・ジャパン』(河出書房新社)を出版。

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source : 文藝春秋 2024年2月号

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