高市政権「お友達ゼロの」参謀名鑑【#1 官邸・閣僚編】

総力特集 絶対安定多数は吉か凶か

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軍師、黒幕、拡声器、信者、喫煙所つながり……26人をプロファイリング

■高市政権「お友達ゼロの」参謀名鑑
#1 官邸・閣僚 ←今回
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ごく限られた人々が政権の浮沈を握っている

 少数与党から一転して絶対安定多数を獲得し、巨艦となった「高市丸」。舵を取る高市早苗首相の視界に障害は見えないだろう。裏を返せば、首相を補佐する、ごく限られた人々が政権の浮沈を握っている。その顔ぶれを紹介しよう。

 

「安倍さんが事あるごとに『木原、いいだろ?』と褒めていた」

 不意打ちの衆院解散について事前に相談を受けたのは僅か数人だったが、中でも“側近中の側近”が、木原稔官房長官だ。旧茂木派の木原氏が首相と急接近したのは2021年の総裁選。高市氏を担いだ安倍晋三氏から「高市陣営を支えてくれ」と直接頼まれ、事務局長を引き受けたのがきっかけだ。旧安倍派の閣僚経験者は「右派として信念を持ち、国防族としても防衛省を掌握しつつあった。安倍さんは幅広い派閥から陣営幹部を集めたかったのだろう」と見る。もとより安倍氏からの評価は非常に高く、「第二次政権で木原氏が財務副大臣を務めた時は、安倍さんが事あるごとに『木原、いいだろ?』と褒めていた」(財務省OB)。

 

「上司の言うことには絶対逆らわず口が堅い。部下として信用できる」(党幹部)タイプで、官房長官のロールモデルは菅義偉氏だ。

「当時の菅さんや、筆頭首相秘書官だった今井尚哉さんのような迫力には欠けるが、実務の調整役としては合格点。根回しをせずにすぐ敵を作る首相の尻拭いも厭わない」(同)

首相自身の人脈は極めて薄弱

 独断専行型の性格もあり首相自身の人脈は極めて薄弱だ。いきおい高市政権のラインナップは、オリジナリティに欠ける「安倍政権リバイバル」が色濃く、一強官邸と関わりのあった人物の起用が目立つ。

 

とりわけ首相の覚えがめでたい佐藤啓・官房副長官

 木原氏に次いで、首相と近い関係にあるのが尾﨑正直氏と佐藤啓氏の両官房副長官だ。尾﨑氏は旧大蔵省出身で、安倍第一次政権下で官房副長官秘書官を務めた。それを知る首相は総裁選で政策の柱を組む際に尾崎氏を頼った。高知県知事経験者で地方への目配りもでき、多方面に顔が利く。「まっすぐな性格で、器が大きい。霞が関からも『話が通じる相手』として貴重な存在」(経済官庁中堅)。「将来の総裁候補」と気の早い声も聞こえてくるが、「酒癖が悪いのが最大の欠点。要職を担うのであれば禁酒すべき」(同)。これが永田町と霞が関の総意だ。

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source : 文藝春秋 2026年4月号

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