往年のスターや映画監督たちの装いをお手本に知性と色気を湛えた極上ニットの世界に迫る。
ヨーロッパの映画人に宿るニットの美学|談・赤峰幸生 服飾文化研究家
私が芸術家志望の青年だった1960年代前半、憧れてやまなかったのがヨーロッパの俳優や映画監督のセーター姿でした。中でも影響を受けたのはフランス映画。アルパカのカーディガンをラフに着てムスタングを駆る『男と女』のジャン=ルイ・トランティニャンは言うに及ばず、映画監督であるフランソワ・トリュフォーの着こなしも若者たちに支持されてきました。彼はニットの袖リブを折り返し、その間にタバコの箱を挟むクセがあるのですが、私もよく真似したものです。
そんなフランス流の“ゆるい”着こなしに対して、きっちりと着る英国流、素朴な手編みニットが印象深いイタリア流など、ニットスタイルはお国柄によって大きく異なります。みなさんも改めて当時の作品を観返してみてください。
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source : 文藝春秋 2024年11月号