クラシックなムードが注目される今年の秋冬シーズン。女性の活躍を後押しするかのようにジャケットはますます丁寧な仕立てへ、華やかなデザインへと進化を遂げている。
100年かけて成熟した現代のマストアイテム
いまでこそフォーマルな顔をしているジャケットだが、女性が男性服同様のテーラードジャケットを着るようになったのは19世紀、乗馬などスポーティなシーンで着用したのが始まりと言われている。その後、女性の社会進出とともに定着し、ミリタリーやニュールックの影響を受けながら進化を遂げ、この100年ほどの間に女性のワードローブに欠かせないものとなった。
ビジネスのリモート化と同時に加速するファッションのカジュアル化に反し、人と会う時にこそ映える仕立ての美しいジャケットが百花繚乱に出揃った。1980年代、男性と競うように着ていたパワージャケットとはやや様相を異にし、女性としての色香や、リラックスムードが漂う優雅なものが多く見られる。政財界やオフィスで長らく女性の“勝負服”として認知されてきたジャケットは、ここへきてもっと自由度の高い、おしゃれを純粋に楽しむアイテムへと変化している。もちろん、美しく仕立てられた一着がもたらす自信は、いまも変わらない。
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source : 文藝春秋 2024年10月号